「苦い」コーヒーがなぜおいしいの?

おいしいコーヒーが至福の時!と感じる方も多いことと思います。
しかし、そもそも論として、なんで苦いコーヒーがそんなにおいしいのでしょうか。
わざわざお気に入りのコーヒーショップまで出かけて、お金を払って飲みたい、と思うほどおいしく感じるのはなぜでしょうか?
赤ちゃんや子どもが感じないおいしさ

赤ちゃんや子供は苦い食べ物や酸っぱい食べ物が苦手です。
しかし、甘いもの、塩気のあるもの、うま味のあるものは喜んで食べます。
何が違うのでしょうか。

人間が味覚で感じる味は基本的に5種類と言われています。
甘味、塩味、うま味、苦味、酸味です。
このうち、甘味、塩味、うま味は身体が健康でいられるために必要な栄養素を含んでいるのです。
甘味は糖分、塩味はミネラル、うま味はアミノ酸なので、体が必要としている基本的な栄養素を赤ちゃんはしっかり見分けて食べているのです。

一方で苦味や酸味は警告となる味覚です。
苦味は毒素を連想させますし、酸味は腐敗からくるものもあります。
本能的にそうした味覚は避けたいと感じさせるのでしょう。
赤ちゃんが苦味や酸味を食べたがらないのは、そうした理由があると思われます。
苦味には抗ストレス成分が含まれている

苦味には抗ストレス成分が含まれていますので、ストレスを感じるほど苦味がおいしく感じるようです。
苦味は主にアルカロイドという成分からなっていますが、このアルカロイドには気分転換や味覚のリセットという作用がみられるのです。
目覚ましにコーヒーを飲むという人も多いと思いますが、苦味には覚醒作用もあり低迷している気分をハッとさせる効果があるのです。

ストレスが高じるとホルモンバランスも悪くなり、免疫力が低下するものです。
しかし、アルカロイドは細胞のバランスを戻し、ストレスに対する抵抗力や免疫力を高めてくれるのです。
コーヒーに含まれているカフェインはこのアルカロイドの一種であるので、疲れた時の一杯のコーヒーがおいしいのは、そのためなのかもしれません。
苦味は大人の味

苦味をおいしく感じるのは、たいてい大人になってからです。
ビールやビターチョコ、そしてコーヒーのおいしさがわかるのは、それなりの年齢になってからでしょう。
ゴーヤチャンプルやナマコといった珍味のおいしさも、まさに大人の味ですね。
人生の苦さもそれなりに経験し、仕方がないこともあると我慢することを覚えていくにつれ、コーヒーの苦味も味わい深くなっていくのでしょう。
コーヒーのおいしさがわかる、という大人の特権を楽しんでいきたいものです。

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