お家で淹れる喫茶店のドリップ式珈琲

20年程前ですが、喫茶店でアルバイトをしていたことがあります。

前の職場を退職して、次の職場が決まるまでの腰かけのつもりが、2年間も働いてしまいました。

その喫茶店は、女性が好きそうなフローリングと白い壁のこじんまりした可愛いお店で、4人掛けのテーブル席6席とカウンターに4~5名くらいが座れるようになっていました。

珈琲はもちろん、クリームソーダーやココア、各種パフェ、サンドイッチやスパゲッティ、ピラフも出している喫茶店で、女性だけでなく、サラリーマン、家族連れなどもよく利用するような、幅広い層のお客さんが来る喫茶店でした。

その喫茶店で、マスターに生まれて初めてドリップ珈琲の淹れ方を教わりました。

それまで、家ではインスタントの珈琲しかのんだことがないにもかかわらず、珈琲の魅力にすっかりやられてしまい、それからはずっとドリップ式一筋です。

たった一杯の珈琲ですが、丁寧にじっくりと淹れられた珈琲は、香りがよくコクがあって、素人が淹れた珈琲の、水っぽさと味気なさとあきらかに差がありました。

丁寧に淹れた分だけおいしくなってくれる、そんなドリップ珈琲に夢中になり、自分が淹れた珈琲を、お客さんが跡が残らないほどに飲み干してくれるのがうれしくて、家でも珈琲の淹れ方を練習したものです。

コツを抑えれば、とても簡単に喫茶店の珈琲がお家でも淹れることができるので、マスター直伝のおいしい珈琲の淹れ方をお伝えしますので、ぜひぜひお試しください。

用意するもの

1・コーヒーサーバー

2・ドリッパー

3・ペーパーフィルター

4・口の細いコーヒーケトル

5・挽きたてのコーヒー

コーヒーグッズは、大型スーパーや、大手雑貨店、百貨店などで手に入りますが、コーヒーケトルがない場合は、ちょっとコツがいりますが、普通のやかんでも利用できます。

●コーヒーサーバーの上にドリッパーをセットして、ペーパーフィルターの用意。

●ペーパーフィルターの脇の片方のマチの部分を折り、底のマチも折ります。

(側面と底で折り方を反対にするとよい)

●ペーパーフィルターをドリッパーにセットして、コーヒーを入れます。

(コーヒーの計量スプーン1杯が約一人分だが、3人分なら2.5杯くらいがベスト。一度に2~3人分淹れたほうがおいしくできます)

●完全に沸騰したお湯を、コーヒーの真ん中の部分に「の」の字をかくように注ぐ。

(注ぐお湯は一気にどばっと入れず、細く切れ目なく入れるのがよい)

●お湯は真ん中だけに集中させ、決して外側に注ぎかけない。フィルターにはかからないようにします。

●真ん中に注いだお湯が徐々に周りに広がって、ふわっと盛り上がれば美味しい珈琲の第一歩。

●全体にお湯がいきわたり、ふわっと盛り上がったらお湯を注ぐのをやめて、そのままお湯が減っていくのをじっと待ちます。

(完全にお湯がなくならないように残り3分の1くらいなったら、再び同じ要領でお湯を注いでいく)

●コーヒーがお湯に完全に沈まないよう注意して、あくまでもお湯を含んだ珈琲をふわっと盛り上げるようなイメージで、何度か同じ作業を続けましょう。

●お湯を入れ終わったら、そのままお湯が減るのを待ち、完全にお湯がなくなる前に引き上げます。

(最後までお湯を落としてしまうと苦味が出てしまう)

●おいしいドリップ珈琲の出来上がり。

マスター直伝の喫茶店の珈琲です。

簡単に美味しい珈琲が楽しめますので、ぜひお試しください。

お家にお客様が来たときなど、一味違う珈琲を出すと喜ばれますし、何より珈琲の香りが部屋に広がって、本当にほっとくつろげます。

私がアルバイトをしていた喫茶店は、サイフォン式もやっていましたが、やはり私はドリップ式が一番好きで、ちょっと濃いめに作ってカフェオレにしたり、ホイップを上にのせてウインナー珈琲にして飲んだりします。

あの喫茶店での2年間がなければ、こんなに豊かな珈琲ライフを知らずに生活していたんだな、と不思議な気持ちになります。

当時は、次の仕事がなかなか決まらず、時給の安い喫茶店で働いていることに不安や不満を感じていましたが、今から思えば、とても生活を豊かにしてくれる方法を教えてもらっていたのだと思います。

何が自分にとって幸せになるかは、後からでないとわからないこともあるのですね。

アルバイトをしていた時には、珈琲の淹れ方だけでなく、ミックスサンドやピザトースト、クレープなども作らせてもらっていたので、今でも時々作っています。

美味しい珈琲を入れたら、やはり珈琲に合うトーストやスイーツが食べたくなります。

20年前は、まだ喫茶店があちこちにありましたが、今ではコーヒーショップが主流で、なかなか喫茶店に巡り合えないのが残念です。

今もまだ、私がアルバイトをしてた喫茶店があるのかどうかはわかりませんが、まだそこにあってほしいなと思います。

私の生活を豊かにしてくれた喫茶店の珈琲、きっとまた誰かの幸せを作っているのだと思います。

コメント