ウィーンのカフェ文化と夜の家カフェの楽しみ方

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私の大好きな街のひとつ、音楽の都として栄えたオーストリアのウィーン。

 
実はウィーンは音楽だけではありません。
皆さん、ウィンナーコーヒーはご存知ですよね?ウィンナーコーヒーとは、エスプレッソに生クリームをたっぷりをのせたコーヒーですが、このウィンナーってウィーンのという意味なのです。

 
そう、ウィーンは、カフェが文化と根付いている街ななです。
ウィーンは、古くからカフェは社交の場として、文化と発展してきました。
その中で、古くから続く歴史あるカフェ、ザッハーやデーメルなど、世界的に有名なカフェが生まれました。

 
ウィーンに滞在していたとき、楽しみの一つだったのが、夜、クラシックコンサート終了後に楽しむカフェでのひととき。煌びやかで素敵なコンサートの余韻を残したまま、夜のカフェでコーヒーを片手に談笑する、そんなひとときが、とても心地良い時間でした。
ウィーンを始めとするヨーロッパでは、素晴らしい芸術家達が、カフェを通じて、花開いてきた歴史があります。

 
フランスでもカフェ・ド・フロールやレ・ドゥ・マゴーなど、サルトルやヘミングウェイ、ピカソなど、芸術家や知識人に愛された歴史的なカフェが数多くあります。
そのような文化が根付いているため、ウィーンやフランスではカフェは朝早くから夜遅くまで営業しています。そのため、夜のオペラやコンサート終了後に、感動の余韻を残したままカフェでゆっくり過ごすことができるのです。

 
そんな、ウィーンの夜のカフェで過ごした時間がとても心地良く、そして思い出深いものでした。
日本ではカフェは、朝の目覚めの一杯か、午後にちょっとお茶するために利用するもの、どちらかと言えば、朝と日中のもので、夜のものではないイメージだと思います。
しかし、夜のカフェで過ごす時間は、静かにじっくりと語り合う大人の時間として良いものですよ。
食後もコーヒーとプチデザートが定番ですし、夜の一杯はしっかり文化として根付いているのですね。

 
子供が産まれてからは、もちろん、海外をゆっくり旅することもできなくなりましたし、カフェでのんびり過ごす時間もなくなりました。
そこで我が家は、夜、子供達が寝たあと、夜のカフェタイムを作っています。ザッハーやデーメルほど、洗練された趣はもちろんありませんが、夜の家カフェも良いものです。

 
我が家のお気に入りはブルーマウンテン。家で飲むなら、少し良い珈琲豆にしてちょっと贅沢にしても、外で飲むより低コストです。
珈琲を淹れるのは主人の方が得意なので、お願いします。
コーヒーカップ気分に合わせて、ロイヤルコペンハーゲンやヘレンドを使います。
最近は、主人も私の影響で、食器に興味がわいてきたようで、2人でカップを選ぶ楽しみも増えました。

 
ウィーンのザッハーでは、コーヒーとともに、それに合うお菓子として、名物のザッハートルテが生まれました。
我が家の家カフェもそれに習い、お菓子も用意します。ザッハートルテのようなチョコレートケーキもよく合いますが、クッキー一つでもあれば気分が盛り上がります。

 
我が家はコーヒーとケーキとともに、映画鑑賞が楽しみです。夫婦の時間として良い大人の楽しみの時間になっています。
なかなか、子育て中は、映画館に行く時間が取れませんが、ただ夜ひっそり映画見るより、お気に入りのちょっと良いカップに、丁寧に淹れたちょっと贅沢なコーヒーがあるだけで、気分が盛り上がります。

 
映画鑑賞後は、余韻に浸りながら、2人であれやこれやと話して、夜更かしするのも良い時間です。
サルトルやヘミングウェイのような高尚な文化的なお話はできません!(笑)それでも、夜出歩けない大人のための、大人時間として、我が家の楽しみのひとつなのです。

 
コーヒーを淹れるということは、じっくり会話をしたり、向き合ったり、そんな役割も担ってくれているものなのですね。
ちょっと雰囲気を良くするために、花一輪あるだけでも違いますよ。

 
夜の家カフェ、大人の時間を楽しんでみて下さい。

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