エスプレッソと2組の夫婦

結婚3年目、子供はまだいない共働きの30代夫婦です。
朝はしっかり食べたい派の夫は、毎日お米と魚の定食を自分で作って食べます。
朝は極限まで寝ていたい派の私は、前日の夜からカットしておいたフルーツが定番。
夫より20分遅く起きる私の、朝、唯一の家事はエスプレッソマシンをセットすること。
それぞれのご飯を食べたあと、とりあえずコーヒーを飲むのが決まりです。
・・それにしても、白米のあとにコーヒーをおいしそうにすする夫を見て、人間の好みってそれぞれだなぁと感じてしまいます。まぁでも、豆だから。納豆と白米が合うのならアリなのでしょうか。

そんな朝食の風景について語る度、実家の母は夫に恐縮していますが、夫は全然気にしてません。というか、全自動のエスプレッソマシンなのに何故か私が入れたほうが美味しいのであります。

不思議・・しいていうなら入れる前にコーヒーカップを温めておくこと、ブラック派の夫だけれど、朝は必ずホットミルクを追加させること(夫はびっくりするぐらい胃が弱い。)、あまり気合が入っていなさそうな時は、キャラメルパウダーやシナモンパウダーでパンチを効かせることぐらいでしょうか。
こう書いてみると、夫の様子をよく観察するいい妻じゃないか、私。

そんな私をダメ嫁呼ばわりしていた実家に、なんと我が家と全く同じ全自動エスプレッソマシンがやってきました。母が忘年会で当てたとか。お正月に帰省すると、両親があんなに好きだった緑茶、ほうじ茶の類がすべて消えていたのには驚きました。

「だって、コーヒーのほうが、美味しいし、簡単だし、おしゃれじゃない」
と母はいい、来客にも振舞っていましたたが、昭和初期生まれの親戚達に、並々注いだブラックコーヒーはちょっと重たいのでは・・

実家で猫を買い始めたときもそうでした、小型の電化製品がくると、老夫婦二人の生活にもそれなりに会話が生まれます。
「母さん、コーシー。」
「牛乳入れる?」
コーヒーがコーシーに聞こえるあたり、父の老いを感じて若干の切なさを感じてしまいますが、湯呑みを持つポーズでコーヒーを飲む両親の姿に、なんだか安心したのでした。

ちなみにブラックコーヒーに甘めのかりんとうという組み合わせがお気に入りのようですが、そのまま食べると歯が取れるので、浸して食べるのがポイントらしい。
なかなか良く考えられているが、くれぐれもやるのは二人の時だけにしてね、と念を押しておきました。

ひたしぶりの帰省、両親と、夫と4人でコーヒーを囲むのもなかなか良いものです。
エスプレッソマシンと猫よ、もう暫くこの老夫婦二人にハリと潤いを与えてね。

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