コピ・ルアック

先日友人から旅行土産にコーヒーをいただきました。

私がコーヒー好きなのを知っているので、オススメのコーヒー豆や関連グッズをよくプレゼントしてくれるのですが、今回プレゼントしてくれたのは何とコピ・ルアック!市場にあまり出回らず、とても希少で高価なコーヒーとして有名ですね。
テレビなどでも豆を販売している珈琲屋が紹介されているのを何度か見たことはありましたが、私の生活圏内の店舗で売られているのに出会ったことはありませんでした。ネット通販ではすぐに見つかりますが、そのお値段たるや…50gでも何とお高いのでしょう。高級ホテルのラウンジなんかでもメニューとして取り扱いがあるようですが、1杯8000円ほどするようです。
「幻のコーヒー」だけど、一度は飲んでみたいなあ…と思っていたところ、チャンスは急にやってくるものです。

コピ・ルアックというコーヒーが何故こんなにも希少なのかというと、その珍しい製造過程と完成までの手間にあります。
簡潔に言ってしまうとジャコウネコというイタチのような動物の排泄物から作られています。これを知ってしまうと、やっぱり口に入れるものですしちょっと躊躇してしまいますね〜。

ですが排泄物とは言ってもよく洗浄され、また加工の過程で剥かれる豆の薄皮がありますので、豆自体はジャコウネコの糞に直接は触れていないのでセーフと言えばセーフでしょうか。人によってはアウトかな…?珍味とはしばしばこういうものが多い気がします…。
手間をかけてまで排泄物からコーヒーを作るなんてと思ってしまいますが、これがコピ・ルアックが高い価値となる最大のポイントです。野生のジャコウネコが赤く良く熟したコーヒーの実を食べ、実の部分は栄養として消化されます。そして種(コーヒー豆となる部分)は消化されずに残って排泄されます。
この時、ジャコウネコの体温・酵素によって発酵し、一般的なコーヒーと違うコピ・ルアック独特の風味が豆につくようです。その後の糞を集めて洗浄し加工する手間やジャコウネコは東南アジアにしか生息していないことなどから、この希少価値となっています。

ですが現在では、ジャコウネコの体内を通さずに人工的に発酵させたもの、普通のコーヒー豆を混ぜて誤魔化したもの、ケージで飼育しているジャコウネコを管理して作ったものなど偽物が流通しています。しかも簡単な判別方法はなく、手間をかけて科学的に判別するか飲み比べて味で判断するしかないようです。

でも、飲み比べるにしても簡単に飲み比べできるような値段ではないですよねえ。
また、人間に管理されているけど作られる手順は一緒だし、それは偽物と言わずとも良いのではと思いましたが「野生のジャコウネコが野生の勘で選んだコーヒーの実」というのが大事みたいです。確かに餌として与えられたものを食べるだけなのと違って、選りすぐった美味しい実だけが集められますもんね。
でもさすがに野生のジャコウネコの糞を探し集めるのも、他の動物の糞と見分けが難しかったり、新しい糞なのか古いものなのかといった問題もあって大変なようです。なので、現在ではケージではなくコーヒー農園内で管理されているジャコウネコから作られることが多くなっているようです。放牧のようなイメージでしょうか。これなら糞を集めることも少しは容易くなりますね。

と、プレゼントしてくれた方には失礼ですが、もしかして偽物かも…?と不安を抱きつつ、その肝心のお味は…!
ペーパードリップで普通のコーヒーのように粉10gで淹れてみましたが、淹れた瞬間から香りが違います!チョコレートのような甘い香りと独特の匂いを感じました。飲んでみると酸味はなく、やや濃いめに入ったと思いましたが苦さもそこまで強くなく、どちらかというとアッサリしたコーヒーで飲みやすかったです。

私は美味しいと思いましたが、1杯8000円と考えてしまうと、う〜ん…そこまででもないかなという感じです。コーヒーに限らずですが文章で味を伝えるのは難しいですね。
他の人にもコピ・ルアックだということを伏せて飲んでもらいましたが「普通のコーヒーとは何だか香りも違って美味しいね」とのことでした。その後、ネタバレと値段の件を話すと「確かに普段飲むコーヒーより美味しかったけども、話盛りすぎじゃないの〜!」と笑われました。また、ドトールのコーヒーの方が好きという人も。高いものだから万人が賞賛するわけでもないですし、こればかりは個々の好みなのでなんとも言えませんが…。
私の淹れ方がまだまだ未熟だったのか、コピ・ルアックというコーヒーはこういうものなのか、はたまた偽物だったのかは分かりませんが、結果として、香りが独特だけど飲みやすくて普通のコーヒーより美味しい派が多数でした。
もしかして、インドネシアのコーヒーだし、直接お湯を注いで粉が沈殿してから飲むというインドネシア方式で飲むべきだったのかも!?などの反省もありますが、どうだったのでしょう。
この味をしっかり覚えておいて、また飲む機会があれば是非比べてみたいです。問題はお値段ですね〜、私には簡単に手が出せないのでいつになることやら…。でも今回のように急にチャンスが来るかもしれないし待つのも手かもしれません。なにはともあれ今回は珍しいコーヒーを頂けて良い体験になりました。

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