コーヒーが思いださせてくれる

私は毎日コーヒーを飲みます。

単純にコーヒーの味や香りが好きで、コーヒーを飲むと癒されるのです。

今日も何気なくコーヒーを飲んでいたのですが、ふとある記憶が蘇りました。
今回はコーヒーにまつわる思い出について綴ります。

高校3年生の頃、大学受験に向けて予備校や図書館に通って勉強していました。

勉強が思うように進まず、受験に対して自信を失っていました。

「このままだと志望校には受からない」と不安でいっぱいでした。

不安で夜も眠れず、涙で枕を濡らした日もありました。

そんなある日、同じ高校のとても仲良しな友人が缶コーヒーを買ってプレゼントしてくれました。

缶コーヒーにはマジックで「〇〇(私の名前)頑張れ!受験終わったら遊ぼうね!」とメッセージが書いていました。

缶コーヒーは恐らく高校の校舎内にある自動販売機で買ったもので、コンビニやスーパーなど何処にでも売っているようなものです。

それでも、友人が想いを込めて書いてくれたメッセージ付きの缶コーヒーは、私にとっては世界にたった一つだけの宝物のように感じました。

コーヒーに温かさと、友人の心の温かさ。

友人の温かい心遣いに感謝しつつ、受験当日は缶コーヒーをバッグに入れて試験に挑みました。

残念ながら、志望校に合格することは叶いませんでしたが、それもまた苦い思い出として私の人生の糧にしています。

その友人とは今でもたまに連絡を取り合い、年に数回遊ぶ仲です。

あの時はありがとう。これからも宜しくね。

コーヒーにまつわる思い出をもう一つ紹介します。

就職活動でなかなか内定をいただけずに、むしゃくしゃしていた時期がありました。

家でもふてくされていた私は、ある日、母と口論になりました。

母はバブルの時期に就職をした人間です。「母は今の就職活動の苦労が分からないんだ」と決めつけ、「私の気持ちなんて分からないんだから、私の人生なんだから、口を出さないで」きつく当たってしまいました。

就職活動が上手くいかないのは自分自身の力不足です。にも関わらず、私は母に不満をぶつけてしまいました。なんて子供じみていたのでしょう。親の心、子知らず。あの日の自分を思いだし、今でも母に申し訳なく思います。

口論をした次の日の朝、母はいつも通りに朝食を作り、コーヒーを入れて用意してくれていました。

「無理しなくていいから、自分のペースで頑張りな。母さんはいつもあんたの味方だから」と声を掛けてくれました。

母の想いが心に染みて、涙を流しながら朝食を食べ、コーヒーを飲みました。

嬉しかったのです。

あの日の朝に飲んだコーヒーの味は今でも覚えています。
苦くて、ほんのりミルクの甘みがあって、温かくて。そして涙で少ししょっぱい味を。
その後、無事に内定をいただき、私は今春から社会人として新たな一歩を踏み出しました。

コーヒーを飲むと、ふと思い出します。

大学受験で支えてくれた友人、就職活動中に広い心で見守ってくれた母。
思い出の中には、いつもコーヒーがありました。
いつも何気なく飲んでいるコーヒー。

明日の朝も、目覚めたらコーヒーを飲んで過ごします。

感謝の気持ちを込めて。

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