コーヒーと恋愛が教えてくれた事

コーヒーを初めて飲んだのは小学生の低学年の時でした。

初めて飲んだときの印象は単純に
「ニガいな。」
という感想のみでした。
それだけでも嫌いなのに、飲み終わった後にお腹が気持ち悪くなってトイレで鏡を見ると血の気がひいていって顔面蒼白の状態になった後に私は二度とコーヒーなんか飲まないと決めたのです。

 

大人になった今思うと、子供目線から見ると大人が楽しそうにコーヒーを飲んで世間話をしているのを見ると、なんだか魅力に感じてきたのです。
休憩となると大人だけが煙草を吸い、子供ながらに興味が湧くのですが、初めて煙草を吸った時にもコーヒーと同じような感想を持ちました。
喫煙すると低血圧になり顔面蒼白になった事を今でもハッキリ覚えています。
そして「二度とこんな不味くて気分の悪くなるような煙草なんて吸わないぞ。」
心に決めた訳です。

 

まるで可愛くて綺麗で笑顔の素敵な異性を見て、その人に魅力的なものを感じて、その人に触れたい、一緒に人生を歩みたいと思って告白をして付き合うのですが、いざ楽しみにしていたその人とデートに行くと、以前まで思っていた人間的な魅力的が感じれずに
自分にとって嫌な所や苦手な部分しか見えなくなったり、思っていた優しく温かな性格とは裏腹に、尖った性格の持ち主で、わがままの連続に疲れてしまい、さよならを伝えて別れたり。
また、自分は相手の魅力に惹かれて相手の笑顔が大好きだから、それを見る為に沢山の努力(遊園地や映画館に連れて行ったり)をしても相手に伝わらずに別れを告げられたりした事もありました。

 

そして私は「二度と恋なんてしないぞ」と思うのです。
ここで感じた事は、コーヒーや煙草を初めて口にした時に抱いた感情と非常に似ていると感じました。
大人達が楽しそうにコーヒーや煙草を口にしているのが魅力的に見えたけど、実際に口にして見ると全てがニガい思い出に変わった。
恋愛と大変酷似していてなんだか不思議な気持ちになりました。

 

しかし、自分自身が大人になって気が付けば自然に煙草を吸い「美味しい」と言っていたり、
喫茶店などでコーヒーを飲んでリラックスしている生活になっている。

 

そして大人になった私は気持ちの通じ合う異性と恋愛をして、結婚もして子供もいます。
パートナー(異性)とは順風満帆にお付き合いから結婚、出産までいけたわけではありません。
大きな喧嘩をしたり、別れの危機なんて何回もありました。
それでも、どんな壁でも一緒に乗り越えたいと思ったのです。
その理由として、愛してるし、尊敬しているから多少の辛い事なんて対した事では無いと思ったのです。

 

この時に私が思ったの事は「二度と恋なんてしない」と感じていたのにも関わらず、私は今現在、パートナーと一人の息子と幸せに暮らしています。

 

それが出来たのは恋について、苦い経験を沢山してきて感じれた事や、恋について真剣に考えれた事、喧嘩ばかりしてしまっていた頃に私は、どのようにしたらパートナーと日々の暮らしを楽しく有意義に過ごす事が出来るのだろうかと自分自身としっかり向き合えた事が私の経験値となり新たな価値観を生み出す事が出来たので、今の暮らしが心地良いものになったと思います。

 

そしてこの恋愛から結婚まで幸せに暮らしている成り行きと、以前まで嫌いだったコーヒーを今では愛してやまない現状と重ね合わすと人生を楽しく生きるヒントに繋がる事を大変強く感じました。

 

恋愛については、まだ免疫も付いていなくて経験も浅い時にする恋は多くの場合が失敗に終わるのですが、
その失敗によって恋愛について深く、そして細かい大切な部分などが見えてきて、振られたり、振ったりを繰り返してその度に恋愛に対する免疫は少しづつ消えて行きました。
そして経験と学びの先に結婚、出産、子供の笑顔を見た時に、好きな人と一緒に過ごせる幸せを感じ、「二度と恋なんてしないぞ」と決めつけていたのが嘘のように今では恋をするって素敵な事だし、過去の恋愛に対するトラウマや悲しい、寂しい気持ちになったのも、その経験があったからと思うと、全てに意味はあったんだと思い返しています。
そして私は強く思いました。苦い思い出があるから良い思い出が作られて行くのだ。
恋愛を深く考える事によって恋愛は最高に良いものなんだと感じたのです。

コーヒーも最初は飲めなかったのに、今は美味しく飲めている。

それは初めに苦い思い出があったからではないか。
と考えました。

 

ある時に大好きな職場の先輩が目の前で手間をかけてドリップ・コーヒーを作って頂きました。
その時、私はコーヒーが苦手だったものですから飲めるか心配でした。
大好きな先輩だったし、手間をかけてドリップしているのを見ると断りにくい雰囲気でしたので、
ここは思い切って飲んでしまえ!となったのです。

 

今までコーヒーというものといえばインスタント・コーヒー、又は、缶コーヒーやペットポトルに入っているものしか見た事が無く、ドリップしている様子をまじまじと見たのが初めてでした。

そして、いよいよドリップ・コーヒーを飲んでみると、あら不思議!

「美味しい!」

これには凄く驚きました。
今まで苦くて不味いと思っていたものが、

「良い感じの苦みが最高に美味しい」

という感情になったのです。
そして、すぐさまドリップをしてくれた先輩に何故ここまで美味しいのかと沢山の質問をし、答えてくれてコーヒーの事を深く知っていきました。
そして私自身も自らコーヒーの事について調べていく事にしたのです。
それをすることによって、コーヒーの事をもっと味わえるようになるのではないかと感じました。

 

先ずは何故コーヒーは眠気覚ましとしての捉え方をする人が多いのだろうか?という単純な事から調べ始めて行きました。
一説によると、エチオピアという国に住んでいる羊飼いの人達がヤギにコーヒーの木になっている実を食べさしてみると、ヤギ達が元気よくはしゃぎ出し、踊りまわっているいる光景を見た時にカフェインの効能に初めて気づいたのが起源だと言われています。

 

これを知って先代の方々の発見によりコーヒーは生まれて行ったのだと思うと自分でも更に興味が湧いてきて、どんどんコーヒーについて調べて行くようになりました。

調べて行くとエチオピアの羊飼いだけではなく、アフリカのとある部族もコーヒーと関わりを持っていたそうです。
アフリカでは当初、飲み物としての扱いではなく食べ物として接種していたそうです。
コーヒーの実と脂肪を混ぜ合わせて””エナジー・ボール””として食べていたそうです。

 

当然ながら沢山の品種がある事を学びました。世界で70パーセントの消費量をほこるのが香り豊かでマイルドな印象を強く受ける「アラビカ種」であったり、
あとの30パーセントはアラビカ種よりもカフェインの含有量1.5倍でありに強い苦みが特徴の「ロブスタ種」だそうです。

 

と、このようにコーヒーが好きな私にとってはどこまでも調べたいし、語りたくなるのです。
コーヒーについての興味が湧き、深く調べていくと様々な行程において細かなアプローチが存在します。

コーヒー豆の質は当然大切なのですが、お湯(水)の質が低いとコーヒーのポテンシャルも同じように低くなります。
そして、お湯の音頭や注ぎ方など注意する点が沢山あり、
これらを確実にクリアしていくと、どんどん美味しくなっていきます。

 

コーヒーについて沢山考えて、実験を重ねて本当のコーヒーの良さや性質を理解していくということなんだと思いました。
そしていつしか私はコーヒーに深い愛を持ったのです。
コーヒーを飲む事で幸せすら感じるし、香りを匂っただけで夢のような気持ちにさせられます。

私は再びコーヒーに恋をしたのでした。
恋愛についても私は全く同じ事が言えると思います。

 

恋を知った初めの頃は愛や恋についてあまり知らない状態でしたので、
失敗したり(傷つけ、傷つけられ)を繰り返していましたが、
過去の失敗から多くの事を学び、パートナーについて深く、そして細かく知ろうとしたり、
注意すべき点が増えて喧嘩が減っていったりして、次第に笑顔で過ごす時間の方が多くなっていきました。

 

恋愛とコーヒー。
どちらも共通して言えるのが、それぞれと向き合って、表面だけでなくて(大人が楽しそうに飲んでるだけでコーヒーを飲みたいと思う感情)、それらの持つ性質や本質をしっかり見て、感じて、自分なりに時間をかけてでも解釈していく事が、美味しいコーヒーを飲むという事であり、良き恋愛をするという事に繋がると思います。

振り返ると、恋愛とコーヒーと出会った当初は苦い思い出が沢山出来ますが、
それぞれの本質や性質、細かなアプローチを知っていくと、
それは苦いだけの思い出から、美味しい思い出に変わるのだとコーヒーと恋愛がわたしに教えてくれた事でした。

これらから紐解いていくと、苦手な事や自分にとって嫌な事というのは、その裏ではもしかしたら人生を楽しく生きていく上で非常に重要なヒントを持っているのかもしれません。

自分自身の苦手意識に介入して、この苦手な案件について沢山調べてみよう!
この苦手な事(モノ、人)を好きになるには一体どうしたら好きになれるのか。
嫌いな事ではあるのだけれど、細かなアプローチなどをしっかり観察してみよう。
自分が困難にぶつかった時に私はこのように考えるようになりました。

このように全ての考え方をひっくり返せてポジティブな考えになれたのは、紛れも無くコーヒーと恋愛でした。

コーヒーと恋愛
どちらも苦手で初めて経験した時は「二度としない!」と言い放ったのに、
今では大好きに変わりました。

むしろ今の私は、困難や試練、自分の苦手な事や嫌な事が自分の人生に降り掛かってきた時に喜びすら感じるのです。
理由は、また”コーヒーと恋愛”の話のようにのこれからまた新たな幸せと発見が待っていると考えるとワクワクしますし、その困難や苦手な事と嫌な事を好きになれた時に自分の人生の中に楽しい事や趣味など、好きな事やモノが増えるはずだと言う事を確信しているからです。

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