コーヒーの底力に触れたコメダ珈琲店 水戸石川店

コーヒー好きなら、夏に飲むキンキンに冷えたアイスコーヒーも絶品ですが、冬に飲む暖かいコーヒーこそ至高の一杯ですよね。私もアイスコーヒーは好きですが、やはり冬に飲むホットコーヒーに勝るものはないと信じています。自分がコーヒー好きになったきっかけも、多分学生時代に学校帰りなどに自販機の前で、熱い缶コーヒーを飲んで下らない話をしたのが切っ掛けだと思います。

それから時間が経過して、自販機の前で友人らと話す事は皆無となりましたが、逆に有名コーヒー店や喫茶店をめぐるのが趣味となり、そこで本格コーヒーを一杯飲むのが人生の糧となりました。そんな事が続くと、自分では意識してなくても、何となくチェーン店のコーヒーショップを外す傾向があります。見下している訳ではなく、仕事や家族など何かしらの用事で利用する事もありますが、ここぞという時にはどうしても、コーヒーの名店に足が向いてしまうのです。

仕事も年末年始の正月休みとなり、気分転換と趣味を兼ねて、気になるお店に出かけようとしました。しかし、運悪くそのお店も臨時休業となったのです。年末という事で、喫茶店も急に休むこともありますよね。普段なら、すぐに切り替えて別のお店に突入するのですが、何となく寒いし遠出する気分がダウンしました。仕方なく家に帰ろうかと、車を走らせると普段は車で一杯の「コメダ珈琲店 水戸石川店」の駐車場がガラガラなのに気が付きました。

何の迷いもなく、吸い込まれるように車を停めて、店内に滑り込みました。コメダ珈琲店は別店舗は一度入った事がありますが、それも数年前で記憶は曖昧です。どちらにしろ、普段の私ならあまり入らないコーヒーチェーン店ですし、それも一人で利用するなら間違いなく選択肢に入らないタイプです。

店内に入ると、ファミレス的な雰囲気もありますが、広々と解放感があり、かつとても清潔です。これは女性や子供が大好きになるのも納得です。私のような古いタイプは、コーヒーが美味しい店ほど狭くゴチャゴチャした雰囲気があるほど良し、と錯覚しているのも事実です。最近の名店や人気店は、そこまでコーヒーノスタルジックに舵を取っていませんが、それでも多いのは事実です。

でも、この一見するとそれまで着実に積み上げてきた日本のマニアックコーヒー文化や、私のようなコーヒー好きを根底から覆すほどの清々しいまで、正反対のコーヒー店がコメダ珈琲店なのですが、肝心のコーヒーが美味しいからこれまた衝撃なのです。飲んだのは、無難な看板コーヒーの「ブレンドコーヒー」(420円)です。最初は極普通のコーヒーに感じて、一口を入れた瞬間は生意気にも、有り触れた味に感じました。しかし、それは私が中途半端に、有名店でコーヒーを飲んだ経験があるから、その記憶や経験で都合よく比較して、悦に入っているだけだと、すぐに気が付きました。

二口目を口に含むと、一口目をよりも馴染んでよりコーヒー本来の味を感じられます。強烈な自己主張はありませんが、万人に受け入れられるように、丹念に磨き込んだ一杯だと理解できました。有名店のコーヒーだと、一口目はインパクトありますが、正直飲み進めるほどボヤケル事があります。それが良いと思い込んでいましたが、普通に考えるなら最初から最後まで一貫し、それでいてどんどんまろやかで、美味しく飲める一杯の方がレベル高いですよね。

ふと店内を見渡すと、お客さんが少ないと思っていたのに、周囲は学生や家族連れ等々、多くの人たちで賑わっています。彼らの話し声が耳に入ると、私も学生時代に友人たちと自販機前で、缶コーヒー一本で数十分も笑い話を繰り広げていた事を思い出しました。

コメダ珈琲店には、渋いマスターもいなく、マニアが喜ぶ往年のジャズの名盤もかかっていませんが、それでもここには最高の一杯がいつでもほぼ年中無休で飲めます。こんな画期的な店を心のどこかでワンランク下に扱う私は、まだまだコーヒー修業が足りませんね。
・店舗情報
店舗名:コメダ珈琲店 水戸石川店
住所:茨城県水戸市石川2丁目4046-13
電話番号:029-291-6100
HP:http://www.komeda.co.jp/index.php

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