コーヒーカップのはなし

コーヒーを味覚で楽しむのと同じように、視覚的に見て楽しめるともっと面白い発見があります。

コーヒーを飲む時、どんなカップを選んでいますか?

ドリップコーヒーや、カフェラテ、エスプレッソなど、コーヒーに合わせてカップを選ぶのも楽しい遊びのひとつ。

お店に入って飲む時も、素敵なカップだとおもわず見入ってしまうことがありますよね。

コーヒーを引き立ててくれるカップは、選び方によって美味しさを左右することがあるものかもしれません。

今ではなんとなく、コーヒーと紅茶のカップの違いが分かるような気がしますが、 17世紀始めの頃までは、器の区別なんてなかったそうです。

中国から伝わった茶器が基本の形になって使われ始め、その後、磁器の器が出てきて、ヨーロッパで最初の陶磁器メーカーマイセンが磁器のカップを焼くようになりました。

ふつうの紅茶のカップは、口が広くて浅いものが多いですよね。 これは、紅茶の色が分かりやすいことと、香りをかぎやすいことが理由のようです。レモンティーにして飲むときも、レモンの輪切りを浮かべやすいからかもしれません。

紅茶のカップに対してコーヒーカップはというと、 口が狭くて、少し高さがあるイメージ。 実は、この高さがあることがコーヒーにはぴったりで、保温性を高める役割と、コーヒーの香りが拡散するのを防ぐ役割があると言われています。

もう一説では、昔、コーヒーはカップに粉とお湯を入れて、粉が沈むのを待って、上澄みを飲んでいたから少し縦長のカップが適していたとも言われているそうです。

コーヒーカップの形にもいろいろありますよね。 エスプレッソを飲むための小さなカップや、フランスのカフェに多いデミタスカップ、 一般的なレギュラーカップのサイズはだいたい120~140ccくらいでしょうか。

それよりも大きめのモーニングカップと言われるものは、アメリカンコーヒーやカフェオレなんかに使われます。 カフェオレボウルと呼ばれるカフェオレ専用のカップは、レギュラーカップの2倍くらいの大きさ。

フランスでは昔、硬いパンを浸して朝食にしていたことから、この大きめのカフェオレボウルが使われたみたいです。

家でコーヒーを飲む時によく使うのがマグカップ。 マグというのは、取ってのついた筒型の大きなカップのこと。下に添えるソーサー(皿)がないカップのことです。

なにげないコーヒーカップも、実はコーヒーの風味に大きく影響しているんですよ。 よく美味しいコーヒーやさんで見かけるカップは、やはり同じようなものが多いと思います。

コーヒーの色が分かる白磁のもので、香りが逃げにくい形、繊細な味も分かるような口当たりが薄い磁器、取っ手のバランス、それらが揃ったコーヒーカップでいただくコーヒーは、やっぱりひとあじ違う美味しさなんです。

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