コーヒーショップはデートスポットにおすすめ

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コーヒーは日本発祥の飲み物ではありませんが、コーヒー文化を愛することにかけては日本人は諸外国に引けをとりません。
一説では現代日本には八万件以上の喫茶店が存在していると言われており、生半可なコーヒーショップなどではすぐに競争に負けて閉店に追い込まれる厳しさだそうです。
逆をいえばそれぐらい競争が激しいわけで、それが街中のカフェなどの質を一定に保つ原因となっています。
この辺りは日本の国民食とも言えるラーメン店がそれなりのレベルのものしか生き残れないのと似ているといます。
しかしコーヒーを味わうお客の側としてはこれほどありがたいことはありません。それなりの店の雰囲気や味わいのいいコーヒーが割安で飲めるのです。
よっぽどのことがない限りコーヒーショップでひどい失敗をすることは少ないと言えるでしょう。

 

この日本のコーヒー文化を日常生活で活かさない点はありません。
気の利いた人なら喫茶店を上手に使ってビジネスの取引話を成功させたり、面接や重要な相談の際に使ったりします。
そうしたやり方も悪くありませんが、ぜひともお勧めしたいのが「デートスポット」としての利用です。
これはまだ恋愛に奥手の学生からすでに経験豊富な大人まで、誰でも効果を期待できる素晴らしい手段です。
○初デートの場所として使う
ある友人の失敗話です。
初デートでの際に相手の女性に喜んでもらいたいため、事前にいろいろとレストランなどを調べて、評判の良い場所に連れて行ったそうです。
そこまではいいのですが、レストランは評判がいいだけあって値段は高く最低でも4、5千円はする料理ばかりだったそうです。
友人からすれば食事は全額おごるつもりだったのですが、メニューを見た彼女は機嫌が一変。
言葉にこそ出しませんでしたが「なんて所につれてくるの」といった感じだったそうです。

なにしろ別に大金持ちでもない若い二人です。高い所だと金銭的に苦しくなるのは分かり切っています。
友人にすれば全額出すし彼女の懐は痛まないからいいだろうという気だったのが、彼女からすれば「高すぎ!」と不愉快になったわけです。
何しろ初デートでそこまで仲も深まっていないのにそこまでやられても、という感じだったそうだと。

 

友人が「自分が払う」と食事後に告げても彼女の反応はいまいちだったそうです。
お互いの事情も分かってるからそんなに無理されても、と彼女も逆に気を使ってしまい、せっかくの頑張りが無駄になってしまったわけですね。

似た話はよくあります。
彼女のために高額のプレゼントを買ったが、値段が高すぎるので逆に彼女は引いてしまったといった類のことです。
それは言ってみればその彼女もお金だけの人間ではないということで、良い面でもあるかもしれませんが、
値段さえ高ければ成功するわけでもないのはよく覚えておきたいものです。
かといってデートに激安な店ばかりなのも雰囲気を壊すでしょう。

その点評判の良いカフェなどを思い起こしてください。
よほどの高級店でもない限り、大体の店の平均値段は似たり寄ったりです。日本は競争がはげしいのであまりにぼったくの店は成り立ちません。
県内で一番おいしいコーヒーを飲ませるという評判の店でも数千円といったところは少ないでしょう。
これに軽食もついてもセット商品で千円札一枚でも十分な店も多いです。
言うならば僅かな金額を払うだけで極上の味わいを楽しめるひと時を過ごせるわけです。

 

普通のレストランやバーだとこうはいきません。
評判の良い店をガイドブックや口コミで見つけてもあまりの値段の高さにとても行けないなんて珍しくありません。
未知の高そうな店だといくらかかるか不安で気軽に足を踏み入れられないということもあります。
あまりにお金が出てしまってはその後のデートに支障をきたすだけでなく、気分よく過ごせませんよね。
特にお金に乏しい学生には厳しいですし、中高生以下のカップルだと高級店はまず無理です。

 

しかも始めに述べたようにカフェにはずれは少なく、おなかが膨れるものからデザートまで種類は豊富です。
マスターの趣味や腕によっては面白いメニューもあって、それでいて質も保たれているところが多いのです。
まずカフェなどを選んで大失敗はありません。

 

○雰囲気が良い点
一般に店というのは様々なお客さんが訪れます。激安店などではお客を選ばないためにいろんな客層の人たちが訪れます。
時には部活帰りの学生の集団や大声でうるさい人たちがやかましく騒いでいるのも珍しくありません。

 

店によってはワイワイガヤガヤが持ち味の所もありますが、デートではしっとりした雰囲気が欲しい時もありますよね。
特に初めのデートでロマンチックな雰囲気を望む時など、店選びを間違えると危険です。
その点カフェは普通の所でも小綺麗でおしゃれな店もたくさんあります。また性質上、大声で喚き立てるするのが許される雰囲気にはありません。
好きな相手とちょっとした楽しいおしゃべりやじっくりと落ち着いてしゃべりたい時も非常に雰囲気としてはぴったりです。
名曲喫茶などは雰囲気も自然に良い物を醸し出しくれます(ちなみに海外には名曲喫茶のようなものは少なく、逆に素晴らしいとほめる外国人もいるそうです)。
上品でリラックスした程よい雰囲気が自然に準備されているので、デートの成功を知らぬうちに後押ししてくれる効果もあるわけですね。
なんとしても上手く行かせたい初回のデートなどには特にぴったりです。

 

高級レストランでも食事や雰囲気で同じ効果をもたらしてくれますが、先にも述べたように時にバカ高い料金を請求されたり、
食事の好みのあたりはずれのリスクもあります。
対してコーヒーを大嫌いという人は少ないですし、喫茶店のメニューは大体万人受けするようなものばかりです。
もう一歩でデートに踏み込めるという関係の場合にいい雰囲気を作ったり、「いいデートだった」という印象を残すのを自然に手助けしてくれるありがたい存在でもあります。
相手に思いを打ち明けたい時の最後の一歩としてカフェを使ってみるのは良いやり方です。

 

また思ってる相手を誘う場所にもぴったりです。食事や飲み屋だとそれなりに相手もうーんと考えるかもしれませんし、実際に度重なると出費も馬鹿になりません。
しかしコーヒーを飲みに行くのはより気軽に可能ですし、短時間で安いので相手もあまり構えずにすみます。何か用事のついでという形にもやりやすいです。

思い起こしてみてください。お洒落な映画や小説などでもカフェとか必ずでてきますよね。
半分冗談のような形で「いけてる」ライフスタイルを演出するときにも使われます。
逆を言えばその場には自然に洗練され、仲を深くする雰囲気をもたらすものがあるわけで、こうした素晴らしい文化はぜひとも取り入れるのが賢いです。

 

○デートの話題を提供してくれる
マナーブックでは初対面の相手で話題に困ったらお天気の話をしなさいとか、近くに置いてあるものを取り上げなさいということもあるそうです。
よく政治や宗教の話をさけなさいというのは、どうしても感情的な反発とか余計な対立を招きかねないからです。
良い関係を保って感じのいい時間をすごしたいデートにとっては、まさに大切なことです。
しかし知り合って間もなかったり、初のデートだとお互いを深く知らなかったり、変に気負ったり緊張したりで、話が途切れることもありがちです。
若い学生カップルなどにはよくありますね。
男女だと趣味のポイントがずれてるところもありますし、できればお互いに傷つけず自然に盛り上がるような話が望ましく、そんな時にはコーヒーショップはおすすめです。

美味しいコーヒーはそれだけで気持ちをリラックスさせ、お互いの関係をやわらげる力がありますし、なんとなく手持無沙汰になったら今飲んでるコーヒーの話を持ち出しても良いです。知っての通りコーヒーはうんちくが語れるほどたくさん種類がありますし、相手も知ってる面白いトリビアやこだわりの味わい、コーヒーの淹れ方などに自然と話が咲くかもしれません。

しかも内容的に気持ちが込められつつも他愛もないことです。例えば政治や宗教のように時には危険になりかねない話や、好き嫌いでけなしあいやケンカにもなりかねない芸能人などとも違って、誰も傷つかず盛り上がれます。
コーヒーの好み、扱い方などによって知らぬうちに相手の本当の性格や家庭の一端も垣間見れたり、そこから料理や趣味にまで発展しやすいです。

 

初めのデートでどこかぎこちないところがあるときなどは、コーヒーをお互いに味わいつつアイスブレーカーとして壁を取り壊しくれる役割にもなれます。
しかもここのコーヒーは何々にこだわりがあるとか、マスターの趣味はどうこうとか、何々合うとか、話題も発展しやすく、わずかなお金でデートのおかずとなる楽しみを提供してくれます。

 

○デートのイベントに組み込める
デートが成功するかはどんなことをやるかでも決まってきます。
遊園地に行ったり、スカイツリーを見に行ったりするのも良いでしょう。しかし近くに手頃な定番スポットがないとか、ちょっとマンネリで刺激ある店に行きたいといった時にコーヒーショップは重宝します。
デートの定番では食べ歩きとか美味しいスイーツのスポットを探しもありますね。
「飲む・食べる」関係のイベントはデートで絶対に外せないと言えます。
見も知らぬ外国旅行などでは食べ物などにも当たり外れがありますが、コーヒーの美味しさは万国共通です。
しかもぼったくりバーや高級料理店とも違うのでよりお金を気にせずに気軽に探検できる良さがあります。

 

○コーヒーは男女が共に楽しめるスポット
最近は女性も男勝りになってきて焼き鳥屋、牛丼屋とかかつて女性があまり一人ではいかないような店にも増えてきています。
女性にはずせない化粧品、女性服、香水などは男性には縁遠い店ですし、女性に人気のネイルショップや日焼けサロン、ファンシーな店は男性は入りにくいです。
一方だけしか楽しめないという場所は男女の関係にとっては好ましくありません。
しかしコーヒーショップは、男女の性別で入れないような場所ではないし、その趣味が理解できないといった壁がありません。
男女の複数がまじりあうような集まりやグループデートでもカフェを組み入れてみてください。コーヒーを楽しむのに難しい理屈や趣味は必要ありません。
性別によって楽しめないということもないので不満も出にくいです。
男女構わず雰囲気と飲み物を和やかに楽しみたいという時、これほどうってつけの場所はありません。

「男と女」の恋が絡む場合、二人の間にコーヒーを置いてみると言う工夫をやってみてはいかがでしょうか。

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