ファイヤーキングとコーヒー

コーヒーを淹れてたちのぼる香りに癒されます。


例えば口に含んだ瞬間に広がるコクと苦味を感じ、全ての要素が混ざって出来上がる風味を愉しみます。
これらの要素はコーヒーを愉しむ為のものですが、私は他にも大事にしているものがあります。

それは『器』です。

朝起きて一番はあまり大きくないマグカップでさっと飲んで1日の始まりとします。
友人たちやお客様にお出しするときはカップ&ソーサーを使い。
自分一人がゆっくりリラックスしながら飲むときは少し大きめのマグカップを使います。
このように飲むシーンによってカップを使い分け、更にはお気に入りのブランドを使ってコーヒーライフを愉しんでいるものと思います。
コーヒーカップのブランドにも沢山ありますが、中でも私が好きなブランドはファイヤーキングというブランドです。

ファイヤーキングとはアメリカのアンカーホッキング社から製造販売された耐熱ガラスブランドのことです。
1941年に誕生し現在も存在しているメーカーですが、ファイヤーキングである耐熱ミルクガラスは1986年には製造終了しており、市場に出回っているものは殆ど「ビンテージ・ファイヤーキング」と言われているものです。
製造終了から30年と経った今でもアメリカ、日本をはじめ世界中で根強い人気があります。
ファイヤーキングの魅力とは沢山ありますが、先ずはやはり使い心地の良さが外せません。
ガラス特有の手触り口触り。
触った時のずっしりくるような、でも柔和さも兼ね備えている触感。
更にはそう簡単には割れない耐久性の高さ。
飲み物を入れた時に薄っすら透けて見えるところ。
カラーやプリントも種類が豊富で集める楽しさも味わえます。

まずは最も生産数が多くポピュラーなシリーズである「ジェダイ」。

「ジェダイ」は翡翠色(ジェード・カラー)のフォルムのもので、ファイヤーキングのなかでも代表するシリーズです。
生産していた当時、アメリカではオリエンタルブームがあり、中国で最も高価とされた翡翠色に注目されて多くのミルクガラス製食器が製造されていました。
綺麗な翡翠色は優しい色でほっこりします。
しかもカップ&ソーサーの種類が多く、選ぶのに困る程です。

次に上品で爽やかなフォルムが特徴のシリーズ「ターコイズブルー」です。
こちらは1956年から1958年の3年間だけディナーウェアを中心に製造された希少性の高いシリーズで、フラットで使いやすく、上品で美しいフォルムが人気です。
ターコイズとは宝石トルコ石の事ですがその美しいフォルムに因んでネーミングされたようです。
また余談ですがジェダイ程、カップ&ソーサーの種類は無いものの、ジェダイにない形の食器やプレートなどがあるので色々集めたくなります。
そして暖かみのある象牙色のシリーズ「アイボリーカラー」。
優しい風合いのアイボリーは正にコーヒーとの相性がよく、更にひとつひとつの色合いが製造年代や製造拠点で違うので自分好みの一つを探す事も楽しみになるのではないでしょうか。
次に柔らかな色合いが人気の「ミルクホワイト」です。
ミルクホワイトのカラーの特徴はとにかく何にでも合うところです。
コーヒーはもちろん、どんな料理でもインテリアでも馴染むので使いやすさ抜群です。
カップ&ソーサーの種類も多く、選ぶ楽しさもあります。
それから光煌めくブルーが特徴のシリーズ「アズライト」です。
「ターコイズブルー」に比べて薄く、写真で見る限りホワイトに見えたりしますが、薄っすらと輝くブルーにこそアズライトの魅力があります。
アズライトは藍銅鉱(らんどうこう)という鉱物の一種でブルー・マラカイトと呼ばれる宝石からネーミングされたようです。
そして、淡い色合いが人気の高い「ピンク」。
美しく優雅なスワールシリーズ(1949年から1962年に作られたシリーズ)のみの展開となっており全体的に種類が少ないのも特徴です。
ピンク色のカラーは吹き付けられたものなので、それぞれ色合いなどが違うのも楽しみの一つになります。
女性らしい可愛い色合いに美しいフォルムはシリーズの中でも一番可憐だと思います。
更に生産数が少なく、めったに見つからないのが「ローザイトカラー」シリーズ。
「ピンク」よりも少し濃いめの色合いとなっていて、ピンクが吹き付けに対してこちらは色がガラスに練りこまれているのでバックスタンプ含めて全体がピンクなのが特徴です。
他にもキラキラしたポップなカラーが人気の「ピーチラスター」やほのかな銅の色をイメージしたシリーズ「カッパーティント」。オパールのような色合いが特徴のシリーズ「オーロラ」、落ち着いた印象の「グレー」、大人っぽいワインレッドの「バーガンディカラー」
と、この様に豊富なシリーズはファイヤーキングの魅力です。
更にマグカップに描かれているアドバタイジング(企業広告マグ)やモチーフ、パターンなどのプリントシリーズも魅力であり、その良さは挙げればキリがないほどです。
ファイヤーキングは既に生産が終わった過去のものですが2000年には生誕60周年を記念して「ファイヤーキング2000」が発売されるなどして今尚、私たちの心を掴んで離しません。
もちろん世界中にファイヤーキングコレクターがいて人気でもあるので「ビンテージ・ファイヤーキング」も出回っています。
現在は多くのファイヤーキング専門ショップや、通販でも取り扱っており一部のレアアイテムでなければ比較的手に入れやすくなっています。
日々のコーヒーライフの中では豆にこだわり、水にこだわり、淹れ方にこだわっていると思います。
そこにファイヤーキングをプラスして愉しくオシャレなコーヒーライフにするのもよいのではないでしょうか。

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