世界のコーヒー文化

アメリカ人がもともと紅茶をよく飲んでいたことや、イギリスの有名な紅茶ブランドの「トワイニング」が
最初コーヒーハウスから始まったことなど、コーヒーにまつわるおもしろい話は数多く存在しますが、それはコーヒーの持つ魅力が物語っているようにも思います。

コーヒーがブームになってきたのは、今までにもたくさんあって、現在では世界中でコーヒーを飲まない国がないといっていいほど、どこへ行っても出会える飲み物なのです。

飲むことが一般的なコーヒーですが、コーヒーを生産している国では、コーヒーの実や豆を食べたりすることもあるそうです。

代表的なのはエチオピア。
コーヒーを食べる伝統があるエチオピアでは、コーヒー豆と動植物脂肪をオイルに混ぜて食べるそうです。これは「ブンナケラ」と呼ばれる聖なる食べ物を意味していて、子供を授かったお祝いや結婚式で食べられることが多いそうです。
コーヒーが特別なお祝い事に用いられているのは、やはり高価な薬としての扱いが残っているからなのでしょうか。

他には、コーヒーの実とハチミツを一緒に煮てジャムを作って食べる生産国もあります。

商品にならない規格外のコーヒーなんかを、このようにして無駄なく食べているんですね。

エチオピアといえば、コーヒーによる優雅な儀式、「コーヒーセレモニー」の習慣があります。
このコーヒーセレモニーは、実は日本の茶道の原型ではないかと言われているみたいです。

午後になると、一家の主婦がマスターとなってお客さんをもてなす準備をするのですが、だいたい1時間半くらいゆっくりと時間をかけて行うのが普通だそうです。
それもそのはず。コーヒーセレモニーは、コーヒーの生豆を洗うことから始まり、ていねいに焙煎されていくのです。
コーヒーが飲めるまでの全部の工程を、普通の家の主婦たちがするのですから、さすがはコーヒーの起源になった国ですね!

1回のセレモニーで、小ぶりのカップ、デミタスカップほどでしょうか、それに3杯は飲むそうです。
まずはじめにコーヒーマスターは、香炉に乳香を焚いてその場を清めます。
できあがりを待つ間には、「コロ」と言われる大麦を炒ったものとピーナッツが振る舞われます。

生豆を鍋に入れて、表皮が取れるまで何度も水で洗い、それから火にかけて深煎りにします。
このときエチオピアでは、シナモンを一緒に入れて焙煎するようです。
焙煎された豆は木の臼に移し、杵で細かくすり潰していきます。

すり潰した粉をジャバナというポットに入れてお湯を注いだら火にかけます。

これが煮立ったら、粉が沈むのを待って、濃さをチェックしてからカップに注いでいくのです。

1杯目がいちばん濃そうですね!でも、採れたコーヒーの生豆を洗って焙煎してからすぐ飲むのですから、きっと私たちが飲んでいるコーヒーの何倍も新鮮で、身体にいいものなんでしょう。

これほど鮮度バツグンのものはなかなか飲めません!

そして、セレモニーの流れもやはり日本の茶道とよく似ています。

残念ながら、日本でコーヒーが栽培されているのは沖縄くらい。熱帯性の作物であるコーヒーを生産できる気候条件は難しく、四季のある日本では栽培しにくいんです。

でも、生豆なら自家焙煎用に取り寄せることも可能ですので、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか…。

世界にひとつのオリジナルブレンドを振る舞ってみるのも素敵ですね!

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