喫煙所とアイスコーヒー

あれは確か5年ほど前になると思います。
僕がある関西のファションビルで働いていたときの事、僕は美容師をしていたので基本的にお昼とか休憩はなく、いつも同じ階にあるコーヒーショップでブラックのコーヒー、基本アイスコーヒーを頼んで喫煙所へと向かうのが僕の幸せな時間だった。
なぜかわからないが冬場であろうが寒かろうがアイスコーヒーを飲むというのが、なんとなくの自分ルールでホットコーヒーも美味しいに決まっているのだけど、ここは自分ルールに乗っ取ってアイスコーヒーで押していっている。
なので彼女ができたときに、ドライブしててコンビニで飲み物買ってくるみたいになった時に、私が買ってくるって言って、戻ってきた彼女にあなたはアイスだよね!なんて言われた時には、こいつ俺の事わかってるなーなんて1人で感動してしまう。

話は戻って喫煙所に向かい、基本的に15分くらい時間が空いたら、コーヒーを買って喫煙所に向かう。
そこで休憩するのが習慣になっている。

ある日の事、いつものようにコーヒーを買おうと並んでいると、何回か喫煙所で見かけた事のある女性が並んでいた。

どこで働いているかも年齢も知らないが、多分僕と同じように休憩で来ているのだろうと1人で思いながらコーヒーを買っていつものように喫煙所へ向かうとさっきコーヒーを買っていた女性が喫煙所にいた!

 

飲んでいるものはアイスコーヒーのブラック。
俺と同じものではないか!などと思いながら休憩をしていると、その女性が電話を始めた。
せまい喫煙所だったので話の内容が聞こえてくる。
多分彼氏なのだろう。確かによく見るととても綺麗な女性だったので、そりゃ彼氏くらいいるよね!
ただ同じコーヒーを飲んでいるだけで運命を感じる自分の単純さに恥ずかしさを覚えながら、喫煙所を後にした!

 

違う日に自分の後輩が喫煙所で綺麗な女性がいると騒いでいた。
誰の事だろうと思いながらも、後輩の話に耳を傾けていると、いつもアイスコーヒーしか飲んでないという!というかどんなところに目をつけているんだと思いながら多分自分が何回か会ってる女性だろうと考えていた。

 

確かに綺麗だが多分彼氏いるぞと後輩に教えてあげると、猛烈な勢いで落ち込んでいたので、よく何も知らないのにそんなに落ち込めるものだなと感心してしまうほどだった。

 

それから何度かその女性と顔を会わす機会がもあるうちにどんどん気になっていく自分がいるのがわかるが、彼氏がいてるのも知っているし、どんな人かもわからないしただ人間というのは、一度気になりだすと止まらない。
止まらないというか、完全に好きになってしまっている。
きっかけは同じコーヒーを飲んでいるというただそれだけの理由を運命を感じていたのである。
まー実際のところタイプの女性だったというのも書いておこう。

 

それから一月くらい経った時だろうか、またもいつものコーヒーショップでコーヒー買っていると前にその女性がいつものアイスコーヒーを頼んでいた。
その時僕はなんとなくこの後喫煙所にいけばまた会えるなーなんて1人で考えていた。
そうして喫煙所に向かうとやはり居るではないか。

 

そして喫煙所に入り、タバコに火をつけてコーヒーを味わっていると、その女性が目を合わせてきていきなり声をかけてきたのである。

驚ろき過ぎて聞き取れなかったので、もう一度聞き返すと、いつも同じコーヒー飲んでますね!
と話しかけてきたではないか!
嬉しい気持ちを抑えながら、あなたもいつも同じものですね!
と話返す!なんで知ってるんですか?みたいな事を言われ
よく見かけるのでと答える。

 

それからというもの、なぜかわからないが良くコーヒーショップから喫煙所の流れで会う事が多くなっていった。
いろいろ話をして聞いてみると彼女は9歳も年下で
しかも彼氏とは別れているではないか!

 

そんなある日いきなり彼女の方から、お店に来てくださいと言われた。

彼女が働いているのはオシャレなカフェらしくコーヒー飲みに来てくださいね!と言われたので勿論行くと答える!
休日に1人で職場にようがあったので、きた後に1人でオシャレなカフェを覗き込むと、彼女が働いてる姿が見えたので、お店へと足を進める。

来てくれたんですね!ありがとうございます。

なぜか嬉しそうにしてくれるのを見ると、こちらもテンションが上がる。

そしていつものようにアイスコーヒーを頼んで、忙しく働く彼女を見ながらあまり長居してはいけないかなと思い、お店を出ようとすると、彼女が駆け寄ってきて

ありがとうございます。忙しくてあまりお話出来なかったてですね!

と言われたのでなんとなく冗談のつもりで、コースターの裏に電話番号書いたからと言って店を後にする。
実際のところ電話番号なんて書いてないのだが!

 

次の日またいつものようにコーヒーショップから、
喫煙所の流れで、彼女に会う。

昨日は来てくれてありがとうごいました、と丁寧に挨拶してくれる。

ただ何か言いたそうにしているので、どうしたの?と聞くと

コースターに番号なかったですよ!
と言われたのでそんなに欲しくないでしょう!
と僕は言うと
彼女は欲しいです!教えてください!
と言ってきた!ので番号交換するとこなった!

それからは話が早いですよね。
デートに何回か行って、告白して付き合うまでに
一月とかからなかったです。

ただお付き合いしてから話を聞いてみると、向こうも僕の事が気になっていたそうなのです!

いつも同じコーヒー飲んでるなーってずっと思ってたらしく同じような事を考えていたそうです。

今になって思うところは、本当に同じアイスコーヒー好きだったから気になったのか、たまたまなのかわからないですが、もし同じコーヒーを飲んでいなかったら付き合う事がなかったかも、というのは大げさかもしれないですが、同じものが好きというのは恋愛を加速させる触媒のような作用があったのかなと思う今日この頃です!

 
後日談になるのですが、後輩がその彼女の事好きだった事を思い出し、どうしようかなーとか思っていたのですが、隠して付き合うのも気持ち悪いので後輩にあの例のアイスコーヒーの女の子と付き合う事になった
と伝えると、あーそうなんですね!
と簡単に流されて次に気になってる子の話が始まった…。
引きずらない後輩でよかったなと安心しました。

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