回数券が独特な名古屋の喫茶店文

どこでも見かける喫茶店。しかし、名古屋では独特の発展をみせているようです。
その特徴の一つが回数券の存在でしょう。
喫茶店の回数券ってどう使うの?

回数券というと、電車やバスの乗車券を思い浮かべる方が多いことでしょう。
同じ会社の電車やバスによく乗るものの、定期券を買うほどではない場合に使います。
仕組みは各社それぞれのようですが、10枚分の値段で11枚、12枚といった切符が手に入るため少し割安で乗れるサービスです。

この仕組みを取り入れたのが名古屋の喫茶店なのです。10回分のコーヒー代を先払いしておけば、11回コーヒーが飲めるというわけです。
しかし、名古屋以外の人はここで思うことでしょう、「そんなにしょっちゅう喫茶店でコーヒー飲むワケでもないだろうに……」
それがちがうのです。
名古屋はなんでそこまで喫茶店に行くのか?

名古屋の住民は実に頻繁に喫茶店に出入りしています。入り浸っている、といってもいいぐらいです。
これは数字にもはっきり表れています。
政府機関の統計局が発表した家計調査では、2013年度の一世帯当たりの年間「喫茶代」が大阪で約6,000円、東京で約9,000円のところ、名古屋では14,000円となっているのです。

朝は朝食を喫茶店のモーニングセットで済ませ、近所の主婦がおしゃべりしようと喫茶店に行き、サラリーマンは商談や社内の打ち合わせに喫茶店を利用します。
休日は家族で喫茶店に行き、好きな雑誌に目を通し、スポーツ観戦をし、近所の知り合いとああでもないこうでもないと無駄話に明け暮れます。
これだけ毎日のように喫茶店に行くのなら回数券でお得に飲みたい、と思っても不思議ではありません。
喫茶店の回数券はボトルキープと同じ。

行きつけの喫茶店では、購入した回数券を預かってくれます。名前を書いてレジ脇につるしてくれるのです。
するとお会計の時に店の人はその回数券から一枚ちぎって会計を済ませます。
財布を開く必要がない、どころか、財布を持っていかなくても食べたり飲んだりできるのです。
自宅のリビング代わりといったらいいでしょうか。
黄色い回転灯で見つける喫茶店。

名古屋近辺の喫茶店には、店頭に黄色い回転灯がついています。
朝から工事車両よろしく黄色い光がクルクル回転していれば、間違いなく喫茶店なのです。
たまに黄色ではなく別の色の回転灯のお店もあります。
犬も歩けば喫茶店に当たる、というくらい店舗数が多い名古屋の喫茶店。
ぜひ一度モーニングセットを試してほしいものです。

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