妊娠によるコーヒーの悩み

私がコーヒーで悩み、そのことを解決しようと奮闘したのは人生で1度だけです。
それは、結婚し、ありがたいことに2ヶ月も経たないうちにすぐに妊娠した時のことです。

 
新しい命が自分に宿っていることを知り、それを主人に話した時には涙ぐんで、そして飛び上がって喜んでくれました。
彼は、大学時代に患った大病の手術の影響で、担当医師から「子供ができにくくなるかもしれないので覚悟だけしておくように」と言われていたのです。でも、命かまだ見ぬ子供か、と言われ、選択の余地はなかったそうで、だから本当に嬉しかったのだと思います。
それを見た時は私も涙が出ました。普段あまり感情的にならない人なので、思わずもらい泣きしてしまいました。
夫婦2人だけでも良いと思っていましたが、大好きな主人と私の子供を夢見る気持ちはありましたから。

 
・・・が、この何よりの幸福と共に悩みは訪れました。
妊婦さんは禁止事項が多いんです。
重いものは持たないように、走ってはいけません、イライラしないで心穏やかに過ごしましょう、栄養バランスを考えた食事を、甘いものは控えめに、何より大問題なのが、カフェインの摂取を控えるように言われることです!コーヒーや紅茶を控えるように、と、真っ先に産婦人科の先生に注意を受けました。紅茶はそんなに飲む習慣がなかったけど、コーヒー禁止令には本当に困りました。

 
コーヒーが安産に効く、っていう研究論文を発表してくれる学者さんはこの世にいないのでしょうか?そんな研究結果を見たら、私は真っ先に信じてしまいそうです。
私の職場での力強い味方は、気の合う同僚も優しい先輩ももちろんですが、コーヒーが何より大切な相棒です。常にそばにいてくれて、心を落ち着かせてくれます。

 
私のデスクのパソコンの横には、常にお気に入りのマグに入ったコーヒーがありました。汚れると、メラミンスポンジで丁寧に洗って、常にピカピカで新品のようなマグでコーヒーを飲んでいました。
職場のメンバーのマグもついでに磨いてあげると、とても喜んでくれて。綺麗なマグに注ぐコーヒーって一段と美味しく見えるし、美味しく感じますよね。
意識してなかったですが、当時私は、多分カフェイン中毒のレベルで毎日コーヒーを飲んでいました。仕事の忙しさとコーヒーの量は綺麗に正比例しており、さぞかし美しいグラフになったことと思います。

 
そのコーヒーと、妊娠中、さらには授乳中合わせて合計2-3年ほどお別れしなくてはならなくなり、妊娠を知った時と同じ勢いで頭が真っ白になりました。
今回は喜びではなく、絶望で、ついでに目の前も真っ黒、顔色は真っ青だったかもしれません。

 
ど・・どうしよう・・とりあえず周囲の出産した先輩に話を聞いてみて、真っ先に耳に入って来たのが、タンポポコーヒーの話でした!
タンポポの根を焙煎して作られるタンポポコーヒー!コーヒーと違って、ノンカフェイン!さらに、体を温める陽性食品なので、お腹の赤ちゃんも喜んでくれそうです!
聞いた時はとても嬉しくて、早速インターネットで注文して、商品到着を心待にしていました!
やっと手に入ったタンポポコーヒー、粉末は確かにインスタントコーヒーっぽい!すごい!嬉しい!早速飲んでみたら・・・
全然コーヒーじゃない・・。
似てるのは色だけ!
果たしてこれにコーヒーと名前を入れて良いのかな・・?むしろ漢方みたいな味がするんですが・・。
期待が大きかった分だけ、失望も大きくて、ちょっと涙が出そうになりました。
今思えば、妊娠したことでホルモンのバランスが変わっていて、イライラしやすかったり、感情的になりやすい精神状態だったのもあるとは思うのですが、本当にあの時は悲しかったんです。
それからは、ネットサーフィンを繰り返し、コーヒーそのもの!っていう口コミを見てはノンカフェインコーヒーを注文し、ワクワクしながら待って、ガッカリして・・の繰り返しでした。

 
たんぽぽコーヒーもノンカフェインコーヒーもミルクと砂糖を入れればカフェラテっぽくなって、コーヒー感が出るよ、と、友達に勧められましたが、1日に何杯も砂糖入りドリンクを飲めば、妊娠中毒症になるような気がして、何より、私はブラック派なので、せっかくですが、それは試すことが出来ませんでした。
もう誘惑に負けて、本物のコーヒーを飲みたくなったことが何度も何度も、それはもう数えきれないくらいあったけど、主人の喜んだ顔、涙ぐんだ顔を思いだし、どうしてもできません。

 
私が飲んだコーヒーのカフェインが赤ちゃんの体内に溜まり(赤ちゃんはカフェインを自力で排出することはできないそうです)、それが原因で低体重、未熟児などで生まれてきてしまっては可哀想ですし、お母さんがコーヒーを愛飲している場合、性格に落ち着きのない子が多いという報告もあるようです。
そんなことになったら一生後悔するのは目に見えてるし、一時の欲望に負けてしまった自分を責める自分も容易に想像がつきました。
1杯だけなら、と思うかもしれませんが、それを許したら、ズルズルと飲む回数が増えていくような気がして、怖くて1口たりとも飲めませんでした。
そんな、期待と失望の日々が続いていたある日のことです。

 
主人は農業系の職業についていて、たくさんの農家さんと付き合いがあるのですが、主に在来種の大豆を扱う仕事を中心に仕事をしていました。
この在来種の大豆の良さをたくさんの人に知ってもらいたい、と、よく言っていました。
家に帰って来た主人が突然「大豆コーヒーを作ってみる。美味しかったら市場に出してみたい」と言って、大豆を持って帰って来たのです。
インターネットでコーヒーミルを注文して、1から自分でやってみるつもりのようでした。
まず、農家の方からいただいた大豆をフライパンでローストします。
根気良く、じっくり弱火で1時間ほど。
色々な味をお試ししたかったので、ほんの少しだけ茶色くなってきた頃、キャラメルポップコーンくらいの色になった頃、コーヒー豆ほどに真っ黒になるまでローストしたもの、それぞれの段階で豆を取り出しました。
それをミルで丁寧に挽き、ドリップして大豆コーヒーの完成です!

 
その頃、色々な商品に失望する日々が続いていたので、もはや期待感を持たなくなってしまってた私ですが、感想を求められ、主人のお仕事の役に立てばと飲んでみたら・・美味しいんです!
びっくり!
コーヒーに似た苦みと、大豆だとは思えないコク!
それまで試した中では1番美味しかったんです!
主人の仕事が関係しているから、身内びいきが入ってるのかな?とも思い直し、もう1度飲んでみましたけど、やっぱり美味しい!
最初は飲めたものじゃなかった場合に備えて、ちょっとずつローストしてたのですが、次回からはフライパンの容量が許す限り大量にローストするようになりました。
ローストする目安は、ちょっとローストしたくらいでは豆臭さが残り、コーヒーからは程遠いかんじになります。
コーヒー豆並みの色にまでローストしてしまうと、炭っぽく苦みが強くなってしまいますので、こればっかりは好みだとは思いますが、私はキャラメルポップコーンくらいの色合いまでローストするのが1番好みで、コーヒーに近くなったような気がします。
結果、色々ノンカフェインのコーヒーを探してさ迷った私ですが、大豆コーヒーに落ち着きました!
とっても美味しいんです!
これでノンカフェインなのが嬉しい!

 
根気のいる作業ですが、決して難しい作業ではありません。コーヒーが飲めなくなっている妊婦さんには是非是非オススメしたいです。産休に入って暇だな、という時でも良いので、試してみてほしいです♪
私は、幸せなことに、その3年後にもう1人、さらに3年後にもう1人子供を授かりました。
第1子と第3子は卒乳が早く、自然と離れてくれたのですが、第2子は母乳大好きで、2歳半まで飲み続けていたので、1番コーヒーから離れている期間が長かったのですが、大豆コーヒーのおかげで乗り切れました!
妊娠するたびに、サラリとノンカフェインコーヒーのサイトを見てみると、第1子の時より、第3子の時の方が市場が拡大しているんですよね。
コーヒー好きの女性には誰にでもふりかかる可能性のある悩みなので、当たり前かもしれません。
(でもコーヒーが飲めなくなって私ほど身も蓋もなく動転した女性は少ないかもしれませんが。恥ずかしいくらいの慌て振りでした・・。)
この市場の広がりを見ると、それだけコーヒーを飲めなくなって困っている女性が多いんだな、と、思います。

 
だからって、パソコンの横に冷たい麦茶を置いて作業するのは何だか違うんですよね。
でも、この大豆コーヒーなら、麦茶なみに健康的ですし、どれだけ飲んでも大丈夫です!睡眠不足に陥るような心配もありません!
手間のかかる方法ですが、自分で作るからこそ、さらも美味しいような気がします♪
私は、妊娠中大きな問題もなく、3人とも非常に安産で助産師さんにもびっくりされましたし、産後は母乳の出方もとても良くて、科学的な根拠なんかは分かりませんが、もしかして、女性ホルモンに似た働きをすると言う大豆イソフラボンたっぷりの大豆コーヒーのおかげかな、と、思いました。
この大豆コーヒーと出会っていなければ、妊娠中ずっとイライラしていたのかもしれません。

 
私にとっては、コーヒーが飲めない=ストレスなく穏やかに過ごす、って成り立たないんです。ヒドイ注文をしてくるモンスターカスタマーなみの無茶ぶりです。
この大豆コーヒーを思いついてくれ、私と同様に気に入って「〇〇(私)だけ飲めないのは可哀想だから」と、私に合わせて自分も大豆コーヒーに切り替えてくれた優しい主人には感謝の気持ちでいっぱいです!
この文章が、妊娠して、コーヒーが飲めなくなって頭を抱えている、かつての私のような女性の救いになれば幸いです。

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