珈琲屋と僕と彼女

あれは、今から約、6年前の出来事です。
ただのバイト、されどバイトと実感したエピソードです。
これは、僕が大学1年生の秋頃の話です。10月くらいに、友達と地元の街をぶらぶらと歩きながら、「そろそろバイトしないとな~」と言っておりました。
丁度そのとき、地元には珍しいチェーン店の珈琲店がオープンするとの看板を見て、
すぐに店に入りました。
オーナーらしき方に、「バイト募集しますか?」、「バイトしたいのですが」と伝えると、
後日、面接をして頂き、見事、採用され、そのままオープニングスタッフとして働くこととなりました。
バイト先は、僕の地元の駅から1駅あります。僕の家から地元の駅まで自転車で20分くらいかかりますので、バイト先までは、1時間くらいかかる形となります。
11月に面接となり、11月下旬には、研修が2回ありました。
僕にとっては初めてのバイトということもあり、すごく緊張していたと共に、ワクワク感もございました。
いろんな人と友達になれるし、お金を沢山稼ごうと思っておりました。
研修では、まずは、ドリンクを一通り作れるようにと、2日間で全てのドリンクメニューを時間の許す限りつくりました。
バイト後は、スタッフメンバーでドリンク、軽食を取りながら、団欒とできる時間もあり、良い感じの研修でした。
と同時に、研修で「彼女」に出会いました。別にバイト先で彼女を作ろうとか、そんなことは一切思っておりませんでしたが、「可愛い子がいればな~」という感じでスタッフメンバーを見ましたが、好みの人はおりませんでした。これが1日目の研修の感想です。
それで2日目の研修、僕は、大学の講義があったので、遅れての参加となりました。
僕がバイト先について、準備をしていると、同じく遅れてきた女子高生がバイト先に訪れました。「こんな子、昨日いなかったぞ」と思いながら、見ていると、「遅刻とか一緒やな」と言われて、この子なんなんだと思っていました。後に聞くと、この子も授業があったのと、学校が遠いため、その時間になったのだと聞かされました。
この日のバイトの研修は、前回に引き続き、ドリンクを作ることと、2人1組になって、片方がお客さんで、片方がホール担当でオーダーを聞き、厨房にオーダーを通すというホールの研修でした。僕は遅れて行ったので、その遅れて来た女子高生と組むことになりました。
「お願いします」から始まりましたが、幼かったといいますか、無邪気な感じで破天荒な子だったので、「高校1年生?」と聞くと、少し怒った感じで「これでも3年生!」と言われました。しまったなーと思いましたが、そこまで、タイプでもなかったし、その場さえ終わればという感じでしたので、あまり会話もせずに、まずは仕事に集中と思って取り組んでいました。しかし、その子は、とにかくよくしゃべる子で、「大学生~?」、「どこの大学なん~?」とか質問をしてきたり、オーダーとかも適当な感じで言ったりして、フランクで気さくな子でした。それにつられてか、僕も緊張はしないタイプなので、仲良くなるのに時間はかからなかったです。その日も、バイトが終わったら、バイトメンバーで軽食やドリンクを飲める時間があり、そこでも、その子と楽しくふざけあったりして、楽しみました。
それから、バイトがオープンするまでは、2週間くらい時間があり、研修の時に、その女子高生の子に連絡先を聞いておらなかったので、2週間、そのバイト先がグランドオープンするまで、その子と会うことも話すことも連絡することもなかったのですが、僕は、「あの子は元気かな?」とか思うようになっていました。しかし、まだ好きという感情は抱いておらず、ただバイト先の子として気になっていただけでした。
バイト先がグランドオープンし、連日のように、僕は入っておりましたが、平日は僕は授業が終わってから夕方から夜にかけて入っており、休日は朝をメインで入っておりました。その女子高生は、平日は全然入らず、休日は夕方から夜にかけて入っていたので、あまり被ることがなく、2週間くらいが過ぎました。
そのときの僕は、その子と喋りたいな、仲良くなりたいなと強く思うようになり、次にバイトが被ったときに、連絡先を聞こうと決心しました。当時はお互いがまだガラケーだったので、メールアドレスを聞こうと思っていましたが、いざとなると、少し遠慮したりして、なかなか聞くことから逃げていました。
しかし、ある日、僕がバイトを上がるときで、その子がバイトに入るときという場面があり、思い切って、「連絡先教えてよ」といいました。彼女は、「しゃーなしな」といい教えてくれました。後で振り返ってみると、そのときは、本当の僕のことを意識していたわけではなく、ただ単純にバイト先の先輩として連絡先を教えたに過ぎなかったらしいです。
そして、その日から、毎日連絡を取るようになりました。本当にたわいのない話でやり取をしたり、写真付きで近況を報告したり、ガラケーでしたので、デコメを使用し、お洒落なメールでお互いにやり取りをしていました。そんな日々が続き、ある日、彼女とバイトが被り、彼女が、「アウトレットに行きたいな」と言い出したので、買い物が好きな僕は、「一緒に行こう」とデートの約束をすることに成功しました。
免許取りたてで、あまり遠出をしたことがなく、不安でしたが、運転頑張ろうと思っていましたが、ある日、メールをしているときに、彼女には、付き合っている彼氏がいることが判明しました。少し残念な気持ちになりましたが、僕は、彼氏がいるから諦めるタイプではないので、「別れて俺のとこ来い」というようなことを言ってしまい、それまで、彼女と仲良かったのですが、それをきっかけに、少し気まずくなりました。実際、別れるも別れないも彼女次第のところを、なぜ待ってるねと言えなかったのか、すごく後悔をしましたが、メールにて、謝罪を込めて、謝るとともに、僕はちゃんと待っていますと伝えました。
その後、何日か経って、彼氏と別れてきたという報告を頂きました。
僕はうれしいと思ったと共に、よし、ちゃんとデートをして告白をしようと決めました。
年は明け、1月7日、夜デートの日を頂きました。
僕は、この日に付き合うと決めていたので、デートプランを立てて、デートに挑みました。
本当は、1日デートを頂き、アウトレットに連れて行きたかったのですが、彼女が学校だったために、夜デートとなりました。
その日、外を出ると、雪がちらついていました。すごいロケーションに僕は感動していました。彼女を待ち合わせ場所で拾うと、僕は、以前から知っている、創作料理のお店を予約し、まずは、そのお店に向かいました。
僕は、グルメが大好きでしたので、お洒落なお店を多数知っていましたが、そのお店は、その中でも、僕が好きなお店です。僕の地元にそのお店はあるのですが、人気店で、予約が殺到するくらいでしたが、運よく中二階という最高の席が予約できました。正直、ついてるなと思いました。
彼女は、それまで、そのお店のようなお洒落なお店には連れて行ってもらったことがなかったらしく、びっくりしていました。
僕は、テーブルマナーは、幼い頃から、親に口酸っぱく言われてきた甲斐があり、女性にも心地よく、食事ができる環境づくりが自然とできていたようで、大変満足させることができました。食事を終えて、告白する場所へ車で移動をしました。
そこは、地元では、有名なスポットでしたが、実際にここで、告白するのかと思うと少し、緊張をしました。目的地に着くと、少し、お喋りをしまして、本題へ。
受け入れてくれるのかと同時に、断られたら、今後気まずいなと思いながらも、
「付き合ってください」といいました。「どうしよっかな」と彼女らしい言葉でしたが、「いいよ」と上から目線でOKの返答。うれしくて、その場でキスもしてしまいました。
これの記事を書いているのは、それから、6年後、同じその珈琲チェーン店で珈琲を飲みながらです。当時、そんな雰囲気で働いてたな。その当時のバイトで、知っているのも2~3人程度。僕はしっかりと3年半ほど、働き、バイトのリーダーまで行っていたポジション。
あの頃を思い出して、今、この文章を書いています。
彼女は、2年くらいで、バイトを辞め、違うバイトへと行ってしまいましたが、皆から愛される彼女。僕は今でも大好きです。6年経ち、ケンカもいっぱいしてきましたが、根本は変わりません。彼女もそうだとうれしいです。何度も離れたり、くっついたりしてきましたが、この原点の珈琲屋さんで、その当時のことを思い出すと、あのころの純粋な気持ち、大切にしよう、なにがあっても僕が守ると誓ったことが、まるで昨日のように思い出されます。
楽しかった、珈琲屋のバイト、今は環境が変わり、住む場所も変わり、あまり行く機会がなく、少し寂しい気持ちにもなりますが、変わらず、その珈琲屋は働く人が変わっても、変わらない味、だけど変わっていく、進化していくメニューに、僕はどこか懐かしさと僕の最大の恋愛を経験した場所を愛おしく思っています。
大好きな珈琲とその珈琲屋で出会った彼女に感謝をして、今日も僕は働きにでます。その彼女の座右の銘は「遊ばざるもの、働くべからず」なので、それに基づいて、僕は頑張ります。
当時、高校生だった彼女も、もう社会人です。今年は海外で働くという夢を成し遂げるとのことなので、僕もそれ以上に努力し、日本に戻って来たときにはしっかりと返ってこれる環境を整えられている立派な人間になりたいと思って行動しています。
そして、2人とも初心に帰るという意味で、2人でまた、出会ったあの珈琲屋でお茶をして、これらかの2人の人生を決めて一緒に進む道を考え築いていこう、絶対に僕が、一生をかけて幸せにするのです。
そう次はプロポーズの時です。

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