コーヒーとスイーツのフードペアリング

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最近では【フードペアリング】という考え方が出てきております。簡単に言うと食べ物や飲み物の相性のこと。

この食べ物と飲み物の相性が良い状態であることをワインの世界ではマリアージュと呼んでます。

今回はこのオススメのコーヒーとスイーツの【フードペアリング】をご紹介します。

①和菓子編

チョコレートや洋菓子にコーヒーっていうのは定番かもしれませんが、 実はとってもよく合うコーヒーと和菓子。

この関係にはちゃんと理由があるような気がします。 たとえば「塩まんじゅう」や「桜餅」。

コーヒーの程よい苦味には、あんこに塩気が入ったものが相性バツグン! 桜餅は、塩漬けにした桜の葉で包んであるので、さっぱりした余韻の甘さとコーヒーの苦味のお互いが、ちょうどいい感じに調和し合って味わえるのですごく美味しい!

酸味や甘みのバランスがとれた、あまり深煎りすぎないローストのコーヒー豆と合わせて食べるのが理想かもしれません。

塩まんじゅうには、味わいのしっかりしたバランスのいいブラジルの豆なんかおすすめです。

桜餅のようにちょっと香りがあるものには、フローラルな香りが特徴のエチオピアやグアテマラも合うかもしれませんね。

最近では、”コーヒーに合うお菓子”に限定して販売されているものもありますが、 「揚げせんべい」もコーヒーと良く合うお菓子のひとつ。

サクサクと軽い食感が美味しい揚げせんべいには、ホットコーヒーもいいですが、せんべいで乾いた口の中をさっぱりさせてくれるアイスコーヒーならさらにごくごく美味しいです!

ちょっとガムシロップやクリームを入れると、揚げせんべいのほのかなしょうゆ味とも最高の組み合わせに!夏ならもちろんアイスコーヒーで決まりですね。

あと、アイスコーヒーに合う食べ物といったら、スパイス系のもの。 カレーのようなスパイスの刺激のあとの1杯はたまらなく心地いいものです。

コーヒーとの組み合わせではずせないものと言ったら、やはりパンではないでしょうか。 パンでも実にいろんな種類があります。 よく、コーヒー牛乳×クリームパンのゴールデンコンビと言われるように、好みはありますが、 カフェラテやカフェオレなどのミルクが入ったコーヒーとよく合うような気がします。

パンの生地がミルクと相性がいいからなんでしょうか。 他にも焼き菓子やマフィン、スコーンなど粉ものの生地がメインのお菓子には、合わせることで食感を引き立ててくれるコーヒーは欠かせない存在かもしれません。

最後にとっておきの相性のよいお菓子をご紹介します。

いちごが丸ごと入った「いちご大福」です! これは本当に最高の組み合わせなんですよ。

よく、コーヒーを飲んで感想を言うときに、酸味をフルーツに例えることがあります。 (※ 参照 http://coffeecircle.net/美味しいコーヒーの買い方#more-6

だから合わせるコーヒーも、ブラックがいちばんおすすめの飲み方。

フレッシュないちごの甘酸っぱさと餡の甘み、そしてやわらかいコーヒーの酸味が溶け合うと、なんともフルーティーで絶妙な余韻が楽しめるはずです!

②洋菓子編

コーヒーとスイーツは、お互いの美味しさを引き立て合う最高コンビ。いつものコーヒーも洋菓子の種類に合わせて選んでみると、ちょっと贅沢な時間になるかもしれません。

【バウムクーヘン】

一口食べてから、じわじわと美味しさが出てくるバウムクーヘン。 そのままでもコーヒーと良く合いますが、薄くスライスしてちょっと焼いたりしてもいいですね。 しっとり程よいやわらかさのバウムクーヘンを、ビスコッティのようにコーヒーにちょっとづつ浸して食べてみるのも美味しいですよ。

食べると口の中が乾いてしまうバウムクーヘンには、軽くてごくごく飲めるバランスの良いコーヒーがぴったり!コーヒーのテロワール(※参照 http://coffeecircle.net/テロワール )を意識してブラジルやコロンビア系のコーヒーなら、後味もさっぱりする上に、バウムクーヘンのバターの風味を十分堪能できそうです。

同じ小麦系の洋菓子で、ホットケーキもコーヒーと相性いいですね。

深煎りに焙煎されたコーヒーでも、コクと甘みのバランスのとれたブレンドを合わせることで、シンプルな味のホットケーキにコーヒーの豊かな余韻が残ります。

【シフォンケーキ】

軽くてふわふわの食感が美味しいシフォンケーキは、少しお腹にたまりそうなミルク系のコーヒーがおすすめです。

ミルクの脂肪分って意外とボリュームがあるので、こういう軽めのスポンジケーキがよく合うのです。

中でも、エスプレッソを使ったカプチーノやカフェラテは、これだけでも結構お腹いっぱいになるので、 たとえば、カプチーノに合わせてちょっと何か食べたいなという時は、軽い食感のものを合わせて選んでみるといいかもしれません。

シンプルなロールケーキや、パンでいうとクロワッサン、デニッシュなんかがよく合います。 ミルクが入ったコーヒーにはコクがでるので、濃厚なケーキに合わせると、少し重たくなってしまうんですね。

【ティラミス】
イタリアの代表的なお菓子で、濃厚なクリームチーズとチョコレートのリッチな味わいが美味しいティラミスには、コーヒー独特の苦味がよく合います!

インドネシア産の深煎りで焙煎されたコーヒーには、しっかりとしたコクと苦味が出るので、ティラミスの濃厚な甘みをうまく引き立ててくれます。

ティラミスには、エスプレッソを使ったコーヒーエキスが使われているので、洋菓子では間違いなく、コーヒーに合う最高の組み合わせかもしれませんね!

マンデリンやニューギニアのコーヒーと合わせると、どちらも主張の強いコーヒーなのですが、うまい具合にお互いが引き立ちます。

コーヒー専門店などでも、ティラミスは人気のスイーツ。 ティラミスの味わいがクリームの代わりになるので、合わせるコーヒーはブラックでいただくのがいいですね!

コーヒーとスイーツのおいしい関係はまだまだあります。コーヒーだけでも堪能できるのですが、スイーツを合わせることで生まれる美味しさにはいくつもの組み合わせがあってとても奥が深いものです。

【フルーツケーキ】

フルーツがたっぷりのったフルーツタルトや、南国系のフレッシュな酸味が際立つ、マンゴーやブルーベリーには、同じ酸味が特徴のコーヒーを合わせると、一段と風味が引き立ちます。

果物のさわやかさには、華やかな酸味を持つモカやケニアなどのタンザニア系やグアテマラがとってもよく合います。

コーヒーとケーキを合わせる時には、”苦味”と”甘み”の全く正反対なものを合わせる場合と、似た傾向の味を合わせる場合がありますが、酸味が特徴のフルーティーな香りのコーヒーには、似たもの同士の組み合わせがベストです。

実際コーヒー豆も、もともとは果実ですから、この法則が合わない訳がありません。

コーヒーにも、酸味がマイルドなものから、とても華やかに際立つものまで種類がたくさんあります。

たとえばイチゴのケーキによく合うコーヒーでも、フルーツが木イチゴであれば、より酸味の際立つはっきりとした印象のコーヒーのほうが、ペアリングとしては最高になるのです。

【クレームブリュレ】

カスタードクリームなど卵黄を使ったお菓子に合わせて飲みたいのは、実はエスプレッソ。 単独で飲むことが多いエスプレッソですが、クレームブリュレやシュークリームなどと合わせると、 とても奥深いおしゃれな味わいが楽しめます。

コーヒーのほろ苦さに、卵黄のコクとクリームの脂肪分がうまく溶け合うので、キャラメルに似た香りが特徴のエスプレッソの風味をふわっと引き出してくれるのです。

クレームブリュレならではの、表面を炙って作るカラメルのほろ苦さが、エスプレッソの味わいとぴったり合うんですね!

他によく知られているものでは、バニラのアイスクリームにエスプレッソをかけていただく「アフォガード」は、同じ組み合わせとして人気です!

エスプレッソだけではちょっと苦手な人でも、大人な味わいが楽しめるおすすめの組み合わせです。

卵黄を使ったお菓子は、食べたあとも深い味わいが残りやすいので、余韻が美味しいエスプレッソを一緒に合わせることで、より長く、ほろ苦い美味しさが堪能できます。

スイーツとコーヒーが好きな方には是非試していただきたい組み合わせです。

【ゼリー・プリン】

つるっとした食感のデザートは、同じくのど越しのすっきりとしたアイスコーヒーを。 これが、夏なら最高の組み合わせですね!

舌触りが滑らかなゼリーは、アイスコーヒーと合わせるほうが風味が全く消えることがなくて、清涼感をちゃんと味わうことができます。 口解けの良いムースのケーキなんかもアイスコーヒーがおすすめですよ。

もちろん、浅煎りタイプのすっきりとしたホットコーヒーでも合いますが、温かい分、コーヒーの旨味が少し勝ってしまうかもしれません。

うまく調和する点からみると、やっぱりアイスコーヒーのほうが冷たいデザートには合うのではないでしょうか。

コーヒーの産地や農園、時期などによっても大きく香味が変わってくるので(※参照 http://coffeecircle.net/テロワール )コーヒーとスイーツのペアリングには終わりがありません。

ですが、ワインのように、その産地の味の傾向や特徴を知ってみると、人に伝えたくなるようなおいしい関係に気づかされることがあります。

お菓子をいただく時、これは何のコーヒーが合うかな~と考えてみるのもちょっとおもしろいですよ。

最後に私のおすすめのコーヒーを紹介しておきます。なかなかお気に入りのコーヒーが見つからない方はお試し下さい。

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