コーヒーと私

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毎朝一杯のコーヒーで1日が始まります。

子供が学校に行った後、手間暇かけてお気に入りのコーヒーをドリップします。子供たちに朝ご飯を食べさせて見送るまでは戦争ですが、そのあとのコーヒータイムは至福の時。

シンプルにバターをたっぷりと塗った厚めのトーストと一緒にいただきます。この時間があるからこそ、毎朝同じ事の繰り返しも難なくクリアできるのです。
こうして朝は必ずコーヒーを飲みますが、昼間に時間があればおやつタイムとしての一杯。夜、子供が寝てからの一杯。考えてみれば、1日に至福の時が3度もあることに気付かされます。
今はこのように、こよなくコーヒーを愛してやまない感じですが、昔は嫌々というか、機械的にコーヒーを飲んでいた時期も。

デザイン事務所で働いていた頃は味わうことも忘れて、単に眠気覚ましと気分転換に何杯も飲んでいました。当時を振り返ると、毎日が仕事の締め切りに追われる日々で、忙しさのあまりデザインもコピーもなかなか浮かばない事が続くことも。

そうした仕事のストレスも手伝って、もともと胃腸の弱かった私はとうとう病院のお世話にならなければならず、会社にも迷惑をかけてしまうという最悪の結果に!原因はストレスですが、大好きなコーヒーを飲みすぎたことも大きな要因。

コーヒー愛飲家というよりは、コーヒー中毒。このことがきっかけで、しばしコーヒーとは距離を置くことになりました。
ですが、あるときまた美味しいコーヒーとの出逢いがあったのです。それは、主人が若い頃に通っていたという、近所の小さな喫茶店のコーヒーなのですが…
ドリップする際の何とも言えない香ばしい香り!カップに注がれたアツアツのコーヒーは芳醇な良い香りを放ち、それはしばらく目を閉じて香りに酔いしれたいほどです。

実際には、しっかり目をあけて、カップから匂い立つ、美味しい湯気を楽しんでいましたが。

ここから、またコーヒーが毎日の友となり、家でも外でも愛飲するようになりました。コーヒーの味にはそんなにうるさい方ではありませんが、好みを言えば酸味はきつくなく、マイルドな味が好きです。自宅で手軽にドリップできるいろんなコーヒーを試し、気に入ればその味がしばらく続きます。
さて、子供たちを見送ったあとの至福のひと時は今でも変わりませんが、その頃とはまたひと味違った時間が増えました。今、長男が受験を控え、日々勉強と睡魔との闘いです。

そこで眠気覚ましの一杯を淹れる時間ができたのです。いつも子供たちと過ごす時間とは、違った世界で楽しんでいたコーヒーをこうして一緒に楽しむことになろうとは。大変感慨深いものです。

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