手動コーヒーミルのお手入れ方法

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我が家には嫁入り道具として持ってきた手動のコーヒーミルがあります。
数年前に北海道を舞台にした倉本聰さんのドラマで、喫茶店で常連客がコーヒー豆を自分で挽くというシーンがありました。それを観て無性に家でコーヒー豆を砕きたくなったところ、「うちにもあるよ」と、母が使っていない手動コーヒーミルを納戸から出してくれたのです。
クラシックな見た目で部屋のインテリアとしても気に入っています。しかしよく見ると、部品の隙間のあちこちに、いつ挽いたか分からないコーヒー豆のカスがいっぱい付着しています。
どうやってとればいいんだろうか?そもそも水洗いはしていいの?せっかく受け継いだ大切なコーヒーミルをダメにしたくなかったので、手動コーヒーミルのお手入れ方法を自分なりに色々調べたことがあります。
【そもそも水洗いはNG】

コーヒー豆自体が水分を多く含んでいるものではないので、よっぽどのことではない限りコーヒーミルに水分が付着することはありません。またコーヒー豆は水分を一番嫌うため、少しでも水滴が残っているミルで豆を挽くことでコーヒーの風味が落ちてしまいます。
コーヒーミルの形状はとても複雑なため、隙間に入り込んだ水をしっかり乾燥させることは難しいでしょう。カビの原因にもなってしまいます。
今ではセラミック製のコーヒーミルなど色々出ているので、メーカーによっては水洗いが認められているものもあります。しかし基本的には水や洗剤を使用せず、別の方法でお手入れをすることをオススメします。
【手動コーヒーミルのお手入れに必要な道具】

必要な道具は主に二つです。まずお手入れをする前にはコーヒーの粉が落ちますので、新聞紙などを下に敷きます。
一つ目の道具はコーヒーミル専用のブラシです。コーヒーミルを購入した時についてくることもありますし、専門店でブラシだけ購入することもできます。
コーヒーミルの形状や大きさに合った自分なりに手入れのしやすいブラシを選びましょう。選び方は歯ブラシを選ぶときの選び方に似ているかもしれません。グリップの動きが少なくてもしっかりと隙間までブラシの先端が入り込み、きれいにカスを取り除けるものがベストです。あまり安価なものを買ってしまうとブラシの毛が柔らかすぎてカスを取る力が弱かったり、逆に硬すぎてミルを傷つけてしまったりするので吟味が必要です。
二つ目の道具はエアダスターです。こちらはパソコン周辺機器コーナーなどでも売られています。安いものだと200円前後で購入することができ、効果にそれほど大差はありません。細い管からシューっと出る空気圧の力を利用して、隙間に入り込んだカスを勢いよく吹き飛ばしてくれます。パン屋さんでスライサーの掃除などにも使われている優れものです。
ブラシである程度のカスを取り除き、最後にエアダスターで一気に仕上げる。 コーヒーミルのお手入れはこの二刀流で完璧です。
【手動コーヒーミルのお手入れサイクル】

使用する頻度にもよりますが、基本的には2週間に1回くらいのペースがベストです。また味に差があるコーヒー豆を使用する時には、一度お手入れをしてリセットさせるのが良いでしょう。
器用な人はコーヒーミルを全部分解して隅々までお手入れをする人もいます。するに越したことはないのでしょうが、私には自信がないため一度も試みたことがありません。もし分解清掃をする時は、鋭利な刃物が中に隠れていることをお忘れなく気をつけて行なってください。
手動コーヒーミルのお手入れを久しく行っていないと、古くなったコーヒー豆のカスが混ざり、せっかくの美味しいコーヒーの風味が落ちてしまうことがあります。常にベストな状態でコーヒーを楽しむために手動コーヒーミルのメンテナンスに手をかけてあげましょう。
手動コーヒーミルのお手入れ方法について紹介しました。
件数は多くないですが、コーヒーミルの手入れや修理を専門に行ってくれるお店もあります。また日頃からコーヒー豆屋さんの店主とコミュニケーションをとって、コーヒーミルに関する情報を持っておくこともオススメです。
また最後に私のおすすめのコーヒーの紹介もしておきます。
コーヒーマニアの僕が【珈琲きゃろっと】を溺愛する理由5つとは?

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