象の糞で作るコーヒー

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ネコの糞から抽出するコーヒー豆というのがあります。

なんとネコにコーヒー豆を食べさせて消化器官で熟成させて、十分に熟成したコーヒー豆が糞になって出てくるというものです。

そんなジャコウネコの糞から取れるコーヒー豆「コピ・ルアク(Ca phe chon)」はとても希少な豆として有名です。

昔コピ・ルアクを飲んでみたことがあるのですが、その時はとても驚きました。コーヒーというと苦い飲み物でその奥にある深みを楽しむ飲み物という固定概念がありました。

そのため子供のころはまずく感じても大人になるにつれておいしく感じます。ビールもよく似た感じだと思います。

コピ・ルアクはどういう味かというと説明しにくいのですが、コーヒーじゃないコーヒーです。一口含むと「アレッ?」ってなります。

なぜなら苦みではなく最初に甘味やうまみが来るのです。もちろんしっかりとした苦みもあります。どちらかというと苦めのキャラメルやチョコレートに近い味がします。

とても深みがあっておいしかったです。これがダメという人もいるのですが、私は結構好きです。ちなみの初めてのコピ・ルアクは友達が面白半分で僕に飲ませたものです。

「最高級のブラジル産の豆だよ」って言われて飲んだ後に「実はこれネコの糞なのだよ」って言われました。

その時はコピ・ルアクの存在を知らなかったのでショックでした。正直この野郎と思いました。

しかしよくよく考えてみると日本人は発行させた食べ物を一杯食べていますし、中にはくさやとかいう世界で最も臭い食べ物の一つを食べる国でもあります。

そういった意味で外国の食文化に文句を言うのではなく、受け入れて食品を文化として楽しむことも学びました。
そんな思い出のあるコピ・ルアクですが、最近私は象の糞から取れるコーヒー豆というものを聞きました。

ベトナム最大のコーヒー産地である南中部高原地方ダクラク省のラク湖に12月、ゾウの糞から出来たコーヒーを提供するカフェが出来たそうです。Ca phe voiという商品です。なんとコーヒー生豆30kgから採取できるゾウの糞コーヒー豆はわずか1kgだそうです。

そのため猫の糞コーヒーより希少で1kg当たり3190万VNDします。日本円でなんと17万円ほどです。最近再び円が高くなってきたのでチャンスかもしれませんが、普通のコーヒー豆の10倍もします。

人気が出始めて大量生産されるともう少し安くなりますが、とても私には手の出る商品ではありません。死ぬまでに一回は飲んでみたいコーヒーです。

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