仮面ライダー御用達の喫茶

コーヒーは味だけではなく雰囲気も楽しむことが出来る最高の飲み物です。どうせならお洒落な空間で時間を忘れて飲みたいものですよね。

 

そんな要望を一気に叶えてくれるようなコーヒー喫茶が東京都清瀬市に存在します。地元の方なら「んっ?もしかしたら!」とお気づきになるかもしれません。それくらいインパクトがあるお店です。

 

今回ご紹介するお店の名前は「るぽ」
なんだか名前だけでも期待できそうですね。

 

清瀬駅のメインストリートをしばらく進むと、まるで昭和の初期を思わせるような重厚なレンガ造りの建物が姿を表します。どこからどう見ても本格的なコーヒー喫茶であることは明確な外観です。

 

ドアの端に鐘のついたレトロなドアを開けると、そこには外の景色とは別世界のモダンな雰囲気が広がります。店内にはタイプライターや黒電話式の公衆電話など、その場を盛り上げてくれるツールがあちらこちらに配置されています。これだけでも一見の価値ありですね!

 

店内は1Fと2Fに分かれており、建物の半分が吹き抜けになっている構造です。そのため2Fからであれば、このお店のもつ独特な雰囲気をありのままに体感することができるため、余程の理由がない限りは2Fをオススメします。もちろん1Fでもこの雰囲気を体感することは可能であるため、あえて広々としている1Fを選ぶのも通な選択でしょう。ちなみに2F部分には小さなステンドグラス調の窓があり、晴れていれば様々な表情がこの窓から注ぎこみます。お洒落な演出が何から何まで実に細かく配置されているのです。

 

実はこのお店、仮面ライダークウガのロケ地として選ばれた正真正銘のお洒落スポットな一面を持ちます。劇中では「るぽ」ではなく「ぽれぽれ」として登場していますが、どことなく名前にも共通点を持たせたような感じが伝わってきますね。主人公が駆け登ったレンガ調の外壁は、知る人から見れば「るぽ」なのですが、知らない人から見れば「西洋風のお洒落な喫茶」というイメージで映るでしょう。テレビで見ていてもその重厚さには感心してしまいます。

 

「るぽ」でのメニューの頼み方は大きく2つあります。ひとつはコーヒー本来の味を楽しむためにコーヒー単品で注文する方法、もうひとつはワッフルやケーキと一緒にセットで注文する方法です。

 

コーヒーのみを楽しみたい場合は、座席に置かれたメニュー表に記載されている豊富な豆から選ぶ必要があります。それこそ¥400のスタンダードなものから、¥900ほどの本格的なものまでレパートリーに富んでいます。初見では悩んでしまうこと必須なので、目的のものが特になければブルーマウンテンを選んでおけば間違いありません。通な方にはポピュラーな選択かと思われてしまうかもしれませんが、一度飲んでしまうと数日後にまた飲みたくなる謎の禁断症状が発生します(笑)深くコクのある味ですが、決して胃もたれすることのない優しい風味です。

 

一方で私が特にオススメしたいのはセットメニューである「ワッフル&コーヒーセット」です。自家製のケーキセットもあるのですが、私はコチラのワッフルセットを強くオススメ致します。ワッフルの味はチョコ&バナナという定番の組み合わせから、クリーム&ベリーというイマドキの組み合わせもあり、好みに応じて様々な選び方が可能です。中でもマロン&クリームは本物のマロンが丸ごと入っているため、味もボリュームも満遍なく満たしてくれます。これだけ美味しいのにお腹にもたまるまさに文部両道!これだけのために月に1度は通ってしまいます。

セットのコーヒーは「アメリカン・ブレンド」のどちらかになるのですが、決して付属品としての簡素なものではなく、列記とした本格コーヒーとして提供してくれるので安心して下さい。これだけ揃って¥1,200前後ですから、その満足度はかなりのものです。ちなみに好みでセットのコーヒーを紅茶に変更することもできるので、コーヒーの苦手な友人と一緒に訪れても安心ですね。

ここまで「るぽ」の魅力について語ってきましたが、やはりその雰囲気を直に感じるためには百聞は一見にしかず……実際に訪れてその雰囲気を体感した方がより感動を得ることができます。駅からは距離があるので、出来れば車で訪れた方が良いかもしれませんが、それでも訪れる価値のあるお店です。コーヒーは飲んでしまえばなくなってしまいますが、そこでのひとときは記憶の中にいつまでも残ります。

みなさまも是非「るぽ」に立ち寄り、記憶の中に素敵な思い出を残してもらえると嬉しいですね。
【店舗情報】

店舗名:るぽ
住所:東京都清瀬市中清戸5-201
電話番号:042-491-9020
ホームページ:ありませんが、調べればたくさん情報が出てきます。

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コーヒーと本と秘密のダンジョン

私はいわゆるアラサー女性なのですが、恥ずかしながら最近までコーヒーがほとんど飲めず、友人のカフェ巡りに付き合っているうちにようやく飲めるようになったのです(それまではもっぱらココアでした)。

そんな私にはちょっとした憧れがあります。
それは喫茶店の常連になり、そこで読書すること。
しかもチェーン店ではないお店で。

すでにそのような生活をされている方にとっては、ごくごく普通のことなのだとは思います。
しかしカフェ初心者で、かつ、小心者の私にとっては「混んで来たかな…早くお店出た方がいいかな…」と思ってしまいます。
特にチェーン店だとそのソワソワした感じが増すのです。

しかしこんな私にも理想のお店があります。
「喫茶店の常連、読書」と聞くと私はある小説を思い浮かべてしまい、「こんなお店の常連になりたいな」と思いを馳せるのです。

それは岡崎琢磨著『珈琲店タレーランの事件簿』、今流行りの小難しくないライトなミステリーです。
宝島社文庫から『このミステリーがすごい!』大賞の人気シリーズとして第4巻まで出版されています。(2016年1月現在)
前置きが長くなりましたが、ここではこの物語の魅力を紹介したいと思います。

この物語の舞台は京都にある、隠れ家的珈琲店「タレーラン」です。
美人のバリスタが営む小さなお店に、主人公の青年アオヤマがとあるきっかけでそのお店を訪れるところから始まります。
美人バリスタ、切間美星が小さな珈琲店「タレーラン」を営む傍ら、お店に舞い込む日常の謎をその聡明な頭脳で解き明かすのです。

探偵役を務める彼女はシリーズを通して愛らしい姿が表紙に描かれています。
発売当初、この作品を初めて知った人の中で、音楽CDでいうところの「ジャケ買い」をしてしまった人もいるのではないでしょうか。(そういう私もその中のひとりです)。

さて、その美貌やバリスタとしての実力もさることながら、彼女の一番の魅力はなんといっても推理力。ミルでいい香りを立てながら彼女はちょちょいと謎解きをしてしまいます。
決め台詞は「その謎、大変よく挽けました」。バリスタらしい一言ですね。

彼女の名推理をそばで見守るのが主人公アオヤマ。彼もコーヒーに関する仕事に従事しています。
コーヒーに詳しくない人でもこれは気になってしまうところがあります。
そう、名前です。
切間(きりま)に、アオヤマ。
キリマンジャロにブルーマウンテン…。まさにコーヒーを連想させますね。
作者の遊び心が表れているポイントの一つです。
きっとコーヒーに詳しい人がみれば、さらにクスッとできる箇所があると思います。

コーヒーに関する知識が随所にちりばめられ、「こんな珈琲店に行ってみたい」と思わせてくれる本作。
若い男女が主役なわけですから、当然のように良い感じの雰囲気にもなります。
冊数を重ねるごとに二人の仲が急接近したり、でも離れたり。
なかなか甘くなってくれない、このじれったい感じはほろ苦さもあります。
そこはコーヒーのお話ですから。それでちょうど良いのかもしれませんね。

前述しましたが、謎解きの舞台となる小さな珈琲店「タレーラン」は京都にあります。
京都といえば喫茶店が多いことで有名です。
その背景としては近くに大学が多く、教授や学生などの安息地となりやすいのではないかと推察されます。
このような土地柄の背景も織り交ぜながら話が展開していくことを受けてか、第一回京都本大賞という賞を受賞しています。
いつか京都に行くことがあるならば、再読してから臨みたいという思いです。

ちなみに、峠比呂氏が作画を担当してコミックにもなっているようなので、小説よりもサクッと読みたい方は漫画版でどうぞ。こちらは同じく2016年1月現在で2巻まで発売されています。
気になった方はぜひ読んでみてください。
さて、この物語に出てくる「タレーラン」が私の理想のお店と言いましたが、実は最近、私の地元・仙台でもお気に入りと言えるお店を見つけたのです。

考えてみれば仙台は喫茶店の多い京都とそう遠くない環境です。
会社員はもちろん、市街地の学校に通う学生が帰宅途中に寄り道しやすく、また隠れ家にしやすい路地も多いのです。
杜の都というくらいですから、街中でさえも木々が眺められ、まさに読書をするのにはうってつけの街だったのです。
なぜもっと早く気が付かなかったのか、自分でも不思議でなりません。

ちなみに私の隠れ家カフェは、一見お店へと続く道の入口が分かりません。
初めて行ったときは「ここ違うお店の入口じゃないの?」と思ってしまいました。
看板も出ている時の方が少ないのではないかと思うほど、レアな存在です。
そんな入口をくぐって、RPGの地下ダンジョンを思わせる小道を通り抜けると、スタジオジブリの世界に来たような、ひと昔前の雰囲気をもつ路地裏の行き止まりに出ます。
そこにも木々が生い茂っており、その木に沿うように延びる階段を昇っていくと、ようやくお店にたどり着くのです。
まるで木の上の秘密基地にやってきたようでした。

店内はコンクリート打ちっぱなしで、ナチュラルな木のテーブルとイスがゆったりと配置された、とてもシンプルな内装です。
窓を向いて座る一人掛けの席もあるため、まさに読書するための環境といっても過言ではありません。
もちろん飲み物・食事ともに味は申し分ありません。

…ここまで書いていたら、また行きたくなってしまいました。
「喫茶店の常連になり、そこで読書すること」という憧れを実現するためにも、まず常連になってきますね。
夜が明けたら行ってきます。
秘密のダンジョン、開いてるといいな。

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