GEORGIAとの出会い

小学生の頃、仲の良い友達と必ず遊ぶ時には「お飯事」遊びが中心でした。

そして、私はその中でも珈琲を作る事に自信がありました。勿論お飯事なので、本物の珈琲を作るのではなく、コーヒーカップとスプーンを用意して「はい、出来ましたよ。」と、仰々しく3名のお客さん役である同級生に「どうぞ、遠慮なさらずに。」等と、レストランのウエイトレスにでもなった気分の私は、珈琲を皆の前に置いていくのです。

3人共、飲む振りをして「この珈琲は珍しい味がしますね。」と、感想を言っていた事が大人になって本物の珈琲を飲んでいる時、昨日の事の様に思い出されます。しかし、色は本物に近くて美味しそうな状態に大体は仕上がる為、友達とお飯事遊びの時に毎回上手に作れる様、日頃から一人で練習していました。

何とその原料は土だったのですが、それを水で薄めて混ぜ合わせると表面に泡が少し出来て、現代風に言えば「カプチーノ」の様な感じに仕上がるのです。

丁度同じ頃に、私の人生で初めての不眠の一夜が訪れました。その日、「GEORGIA」と言う缶コーヒーを家族が会社帰りに買って来ました。缶コーヒーのラベルには、19世紀頃の馬車と御者がデザインされていたので「この缶コーヒーは輸入品ではないだろうか?」と思いました。私は、日頃からお飯事珈琲作りにしか余念が無い程の熱中ぶりでしたので「これは、本物の珈琲を飲まなければ!」と、妙に張り切り、当時8歳の私は一口飲んでみて「美味しい!」と、後は止まらずゴクゴク飲み干したのです。

その日の夜、いつもなら9時には就寝している私は10時、そして12時を過ぎても一向に眠れる気配がないので「明日も早く起きて学校に行かなければならないのに、何故眠れないのか?」と言う疑問と不安感が怒濤の様に押し寄せ、午前1時になった時、遂に大泣きし家族に「眠れない!」とリビングで泣き喚いたのでした。

「缶コーヒー、あれ全部飲んだの?」と、未だ起きていた母が問うので「飲んだよ。」と告げると「眠れないのは、カフェインが影響してるんじゃない?少しだけにしておきなさいってあれ程言ったのに。」と怒られたのです。

しかし、そんな事があってからも私の珈琲に対する愛着は変わりませんでした。アイスクリームを買う時は、今でもコーヒー味の物を選びます。GEORGIAも現在は種類が沢山有りますが、その中で一番美味しいと思うのは「ジョージアエメラルドマウンテンブレンド」です。軽い飲み心地が特徴で、どんな食事の後にも合うこの缶コーヒーは小振りな為、私の周りでも好評です。

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