大阪市中崎町の自家焙煎珈琲喫茶 路地

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大阪の中心地、大阪市の梅田(JR大阪駅のある場所)からさほど離れていないものの、雰囲気がガラッと変わり、一気に下町感を漂わせている町があります。
その町の名前は、中崎町。
この中崎町には、昔懐かしい建物などがまだまだたくさん残っており、町にいるだけで、まるで昭和にタイムスリップしたかのような感覚を覚えます。
そんな中崎町にある「自家焙煎珈琲 喫茶 路地」は、その下町の路地裏にあった、とある長屋を改築してできた喫茶店です。
最近多くのカフェなどで取り入れられている、いわゆるリノベーションカフェのひとつです。
そのため、外観は、結構普通の昔ながらの家なので、油断していると見過ごしてしまうかもしれません。
まさに、隠れ家的なカフェといったたたずまいです。
この長屋は、なんと大正時代から残っているものなのだそうです。
昭和どころか、そのひとつ前の時代からある、歴史を感じさせる場所です。
お店の中にあるインテリアも、基本的には最近のおしゃれなカフェにもありそうなテーブルなどがある一方で、レトロかつアンティークな感じの古い時計などが飾ってあったりして、大正時代から続く長屋らしい雰囲気を随所に感じることができます。
若いひと達にとっては、懐かしいというよりも、むしろそれが新鮮にうつるのでしょうね。
若い女性のお客さんも結構増えているのだそうです。
コーヒーの種類は、おもに深煎りのストレートコーヒーとブレンドコーヒーがあります。
なかなかに深い味わいです。
おかわりしたいくらいの味わいでしたが、来る前にも朝にコーヒーを自宅で飲んでいたせいか、胃が受け付けないような感じになってしまい、2杯目にいくことができませんでした。
せっかくなので、今度行くときには一切コーヒーを飲んでいない状態で、ベストコンディションで臨みたいと思っています。
このお店の特徴のひとつは、あまりコーヒー、ドリンク以外のメニューがないということです。
最近の喫茶店の傾向としては、コーヒーや紅茶などに合うようなケーキなどのスイーツをたくさん取り揃えているところが多いと感じますが、このお店にはその逆の傾向を感じます。
なので、恋人や友達とワイワイしながら美味しいスイーツとドリンクを楽しみに行く・・・というよりは、1人で静かに、純粋にコーヒー自体を味わって、本などを読んでゆっくりと過ごす・・・というような場所としてふさわしいと言えるのかもしれません。
お店が仕入れたこだわりのコーヒー豆は、店内のコーヒーで味わうだけではなく、お店で購入することも可能です。
中には、豆だけを買いに訪れるお客さんもいるといいます。
私はコーヒーは基本的に家では豆から淹れることはなく、大抵ドリップコーヒー用の粉を買って済ませてしまうのですが、このお店に並んでいるコーヒー豆を見ると、店内の雰囲気もあいまって、とっても美味しそうなものに見えてしまい、つい手を伸ばしてしまいそうになりました。
コーヒーを、自宅でも趣味として初めてみようかな?
そう思わせるような場所です。
都会にいると、ちょっと一息ゆっくりしたいと思って喫茶店に入っても、人の数そのものが多いため、人の出入りが激しいということがあったり、あちこちからおしゃべりの声が聞こえたりで、なかなか静かに過ごせなかったりすることがよくあります。
ゆっくり作業したり、物思いにふけたりしたい、と思ったときには、都会からすぐ近くで、とっても静かな、こういったお店をひとつ知っているだけでも、充実した日々を過ごせるのではないでしょうか。

 

店名:自家焙煎珈琲 喫茶 路地
電話番号:06-6371-8828
お店のホームページURL(食べログ):https://s.tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27073247/

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