手動のコーヒーミルで特別な時間を

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コーヒーを如何に美味しく飲むか。
豆の品種、焙煎、挽き具合、淹れ方や使用する器具などで味や香りは変化してしまいます。
究極の1杯を目指しとことん手をかけるのか、それとも嗜好品と割り切ってさっと飲める手軽さを求めるのか。
コーヒー好きな人間にとってどう飲むのかというのは悩ましくも楽しいテーマと言えるのではないでしょうか。またついでに私のおすすめのコーヒーの紹介もしておきます。
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今回はその中でも手動のコーヒーミルについて取り上げてみたいと思います。
忙しい毎日を過ごすなかでコーヒーブレイクは心と頭を切り替えてくれるとても大切な時間です。
普段は時間優先で便利で簡単なインスタントに頼っていますが、ここぞというとき私はどんなに忙しくても手動のコーヒーミルを使うことにしています。
お気に入りの豆屋さんで購入してきた大好きなブランドを、美味しくなーれ、美味しくなーれ、と念じながらゴリゴリゴリゴリ……と想いを込めて挽くのです。
その作業をしているとなんだか心が落ち着き、頭が冴えて考えがまとまっていきます。

手は疲れますし、時間効率を考えると無駄ともいえる作業です。でもこれがとても心地よく不思議とプラスに作用するのです。

この愛用している手動のコーヒーミルは仕事でお世話になった尊敬する先輩からのプレゼント。
「物事は急いでもいい結果は出ない。歩みを止めてはいけないけど、落ち着いて立ち止まり、ゆっくりと考える時間も必要だよ」という言葉と共に頂きました。
何分素人の手回しなものですから、惹いた豆の粗さはなかなか安定しません。当然ながら淹れるたびに変わる不安定なコーヒーが出来上がってしまいます。
でもそれがいいのです。その日その時に引き出せた味と香り。美味しかったり、いまいちだったり。一期一会の特別な出会いがまるで魔法の様に作用して、困難に立ち向かう力と知恵が湧いてくるのです。
さて美味しい?コーヒーを飲んだあとはさっそく難題に取り掛かって……といきたいところですが、コーヒーミルを使うにあたりもっとも重要な作業が残っています。
それは片付けです。後回しや次に使うときでもいいんじゃないのとお思いになるかもしれませんがそれはいけません。なぜかというとコーヒーの粉が酸化してしまうからです。
器具に残った粉は時間が経つと異臭の原因になってしまい次に淹れるコーヒーの味に影響を及ぼしてしまいます。そうはいってもミルの分解は困難です。神経質になる必要はありません。届く範囲でかまわないのです。専用のブラシでさささっと余計な粉を払い落とせば掃除は完了。隅々までやる必要はありません。短時間で終わらせられるのですぐに済ませてしまいましょう。
どうでしょう?手回しのコーヒーミルも悪くないかもと思ってもらえたでしょうか。もし買い求めるのであれば通販ではなく、店頭で実際に手に取って回してみることをおすすめします。
値段はピンキリ。安いものから高いものまで様々なものがあってきっと目移りしちゃうと思います。こういう器具は基本的に品質が価格に比例するものなので、お財布と相談してお高いものを求めれば間違いないかと思います。
でも私は手回しは特別なものという立場です。どうせなら価格ではなく、これいいかもとデザインやフィーリングで決めてしまうのが一番なのではと考えます。
なぜなら手回しという作業は結構大変だからです。さすがにコーヒー大好きだとしても毎日は無理という方が大半なのではないでしょうか。

気合を入れて高いものにしても使わなければ宝の持ち腐れです。私の様にここぞというパワーや閃きが欲しいときであったり、大切な誰かとゆっくり過ごし語らう時間のためであったり、特別な瞬間を演出し作り出すために使うのがベストではないかと思います。

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