コーヒーを究めてくると、焙煎というものに興味が湧いてきます。
難しいし、いくつもコツが入りそうですが、それだけ奥が深くてやってみると意外と楽しい作業だったりします。
自宅でできる手焙煎用の道具を使えば簡単です。
用意するものは、欠点豆を取り除いた生豆、手焙煎の器具、目の粗い大きめなザル、冷ますためのうちわなどです。
焙煎をする前に、必要な生豆を手に入れなくてはなりません。
ネットでも買えますので、慣れるまでは安い豆で練習してだんだん好みの豆を買うようにしてもいいですね。豆の水分が少なくて小ぶりな豆だと煎りやすいです。
買ってきた生豆には、虫食い豆や、腐敗豆などの欠点豆と言われる豆が混ざっていることがあります。
小さな石やゴミなども混ざっているかもしれないので、ひとつひとつ丁寧に取り除く「ハンドピック」と呼ばれる作業をします。
もうひとつ、焙煎の前にどれぐらいの煎り具合にするか決めておくと、煎り止めをするタイミングをつかみやすいですよ。
ローストの度合いには、大きく分けると浅煎り、中煎り、深煎りとあって、全部で8段階に分かれています。
浅煎りには、”ライトロースト”、”シナモンロースト”
中煎りには、”ミディアムロースト”、”ハイロースト”、”シティロースト”
深煎りには、”フルシティロースト”、”フレンチロースト”、”イタリアンロースト”です。
浅煎りでは、コーヒーの香りと酸味が際立ち、深煎りになるにつれて苦味がだんだん強く出てきます。
それでは実際に手焙煎の仕方ですが、まずガスコンロの火力は強火にしてスタート!
器具は火につかないぎりぎりの高さを保って軽くゆすりながら豆の水分を飛ばしていきます。
グリーン色だった豆は、ちょっとづつベージュ色に変わっていきます。
3~4分すると少し煙が出てきますが、慌てずそのまま続けましょう。
豆が覆われていたシルバースキンがハラハラと舞うようになります。香りは少し強くなって豆も薄茶色に変化します。
さらに3~4分ほどすると、バチバチッと豆がはぜる音がします。これが最初の合図。
このハゼ音というのが焙煎のタイミングの音になります。
1回目のハゼ音は、バチバチバチッと少し大きめの音なのが特徴。
1回目のハゼが始まってから数分で音が落ち着いたら、豆の色もさらに茶色になり、これが浅煎り・中煎りの状態になります。
次にピチピチッという2回目のハゼ音がし始めたら、もっとも集中したい時間になります。
ここからは一気に焙煎が進んでしまうので、よ~く豆の色を確認して目的のところで火を止めましょう!
この状態で豆はこげ茶色になっていて、表面にうっすらとオイルが浮いてくるはずです。これが深煎りの状態になります。
ただ、焼くという作業なのですが、火力や手の振り具合、止めるタイミングなどによって全く違うものになるので、そこが焙煎の面白さでもあります。
焙煎し終わった豆はすばやくザルに上げて、とにかく冷ますことが大事!
余熱でも焙煎が進んでしまうので、手際よくうちわで冷ましてあげましょう。
余熱が取れたら、もう一度じっくり豆をチェックします。
欠点豆の見落としがなかったか、煎りムラがなかったかを見て、あれば取り除いておきます。
煎りたての豆は、炭酸ガスを多く含んでいますので、しばらくザルに広げたまま置いてから容器に移して保存するといいですよ。
一度は自分で焙煎したコーヒーを飲んでみたいものですよね!
どんなロースト具合が好みなのかも発見できるかもしれません。
何よりも新鮮ですから、コーヒーを落としてみると一目瞭然です。
中央にできる泡の膨らみ方に驚くはずです!
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