おばあちゃんのコーヒー

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私は19歳の頃からおじいちゃん、おばあちゃんと暮らしていました。もちろん和食中心、机の上にはたくあんや野沢菜。
こんなのどかな家庭に育った私がコーヒーを飲むようになったのは朝の食卓に出てくるコーヒーを飲めるように挑戦し始めたことからでした。おじいちゃん、おばあちゃんは朝はコーヒーを飲むことが日課でしたが19歳の私はまだコーヒーは飲めませんでした。

年齢を重ねたおばあちゃんがに私の分だけ違う飲み物を作ってもらうのに申し訳なさを感じ、「私もコーヒーでいいよ」と言ったことからでした。初めは苦くて渋い顔をしながらも大人ぶってブラックコーヒーをすするのでした。それから毎朝コーヒーを飲む日々が始まりました。
そんな私は現在30歳。コーヒーがない生活は考えられないほどコーヒー好きになりました。友人と美味しいコーヒーを求めてカフェめぐりをし、これは酸味が強い、こくがあるなどと感想を言いあうことが楽しいです。一人でコーヒーをすすりながら読書なんていうおしゃれなカフェの時間を満喫できるようになり、自宅でのコーヒータイムも大切にしています。夫は営業マンで仕事でコーヒーを飲むことが多いため自宅はコーヒーは飲まないので一人コーヒータイムです。

美味しいコーヒーを飲みたいので様々なコーヒー店を巡って豆を選んでいます。

アウトドアが好きな私はよく、海や山へキャンプに出かけます。そのとき必ず連れていくのはコーヒーを入れる道具達。
海の音を聞きながら飲むコーヒーは最高です!
山の中で鳥の声を聴きながら飲むコーヒーは最高です!
自然の中で作られたコーヒー豆だからこそ自然との調和が絶妙なのかもしれません。
朝の家事を終えた後に飲むほっとするコーヒー。食卓を囲みながら家族で飲むコーヒー。将来を語りながら仲間と飲むコーヒー。落ち込んだ時の気持ちをリセットするコーヒー。勉強のお供に記事を書くお供にコーヒー。私にとってコーヒーは様々な時に一緒にいてくれる大切な仲間のようなものかもしれません。
今でもおばあちゃん、おじいちゃんは元気にコーヒーを飲んで過ごしています。私が遊びに行くと「コーヒー飲むか?」とコーヒーを入れてくれます。自分で入れることもできますがおばあちゃんの入れてくれたコーヒーが世界で一番おいしいので、甘えて入れてもらっています。これもひとつの祖父母孝行です。
これからは新しい家族を迎えるためにノンカフェインのコーヒーを探し歩いていこうと思います。こうして我が家にコーヒーは代々受け継がれていくのです。

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