幕末コーヒー

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「当時の豆を再現‼︎☆函館奉行所珈琲

お休処いたくら柳野」

のぼり旗が目に入り立ち止まる。
当時の豆を再現…函館奉行所があった時代は幕末である。幕末の頃の珈琲豆を再現したということか!
幕末の志士たちも珈琲を飲んでたのかぁとノスタルジーに駆られながら吸い込まれるようにして店内に入る。
私は函館の五稜郭公園に来ている。函館には観光で来たのだが、五稜郭と言えば土方歳三が最後に戦った地である。新選組ファンとしては是非とも一度は訪れてみたい地であろう。

 

五稜郭公園内に五稜郭奉行所が当時の資料をもとに再現されており、【お休処いたくら柳野】は五稜郭奉行所に併設されているカフェ喫茶である。
奉行所を見学してから幕末に思いを馳せながら幕末当時の珈琲を飲む。実に洒落た趣向である。これは是非とも飲まずにはいられないではないか。
【お休処いたくら柳野】には北海道ミルクソフト等甘味も取り揃えていたが今回は勿論、函館奉行所コーヒー(¥310)を注文。

 

「コーヒーを淹れるのに2〜3分お待ち下さい」

 

コーヒーを淹れるのをみていたが特に変わったところはない。珈琲豆は幕末当時を再現しているようだがコーヒーの淹れ方自体は普通に今のドリップで淹れているようだ。

 

幕末当時は今のようにドリッパーやコーヒーメーカーがある訳がない。当時はどのように珈琲を淹れていたのであろうか?調べてみた。
①コーヒー豆を黒くなるまで煎る。
②煎ったコーヒーをすり鉢で擦りコーヒー粉にする。
③麻袋にコーヒー粉を詰める。
④コーヒー粉の入った麻袋をティーパックの様に煮出す。
簡単に書くとこういうことだそうだ。

 

さて珈琲が出来上がったようだ。早速、一口飲んでみる。
感想としては普通に珈琲として飲める。今の珈琲と全く違うということはない。しかしおそらくではあるがかなり深めに焙煎してある。
今のような焙煎技術がなかったであろうし、とりあえず黒くなるまで煎っていたのであろう。その為に酸味はなくかなり苦みが強い。ここまで焙煎が深く苦いと私には若干飲みずらかった。
当時、珈琲は北方の警備にあたる幕臣に薬として配給されていたとのことだ。

 

まさに良薬は口に苦しである。
珈琲を飲み慣れている私が飲んでも苦みが強いと感じるのであるのだから幕臣たちが初めてこの珈琲を飲んだ時はさぞ驚きの味であったであろう。

 

函館観光の際には是非とも訪れて頂きたい。

【店舗情報】

お休処いたくら柳野

住所

北海道函館市五稜郭町44-3 五稜郭公園内

TEL

0138-51-2864

 

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