盛岡の喫茶店 ねるどりっぷ 機屋

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岩手県盛岡市は、知る人ぞ知る喫茶店の街。
古くからある喫茶店も多く、親子2代で通っているという人も少なくありません。
たくさんある盛岡の喫茶店の中から、今回は「ねるどりっぷ珈琲 機屋(はたや)」をご紹介します。

 

オープンしたのは1985年。現在の店主さんのご両親が始めた古布店に付属した喫茶室だったとのこと。1994年に自家焙煎珈琲のお店としてリニューアルしたそうです。

 

私が機屋に初めて訪れたのは大学生の頃。友人と一緒に訪れました。その友人、実は紅茶党だったのですが、この機屋の珈琲はとっても気に入った様子でした。その時は確かスコーンとのセットをお願いしたのですが、珈琲って砂糖とミルク入れなくても飲めるんだ、しかもものすごくスコーンと合う! ととても感動したのを覚えています。

 
珈琲のことは全く詳しくない私ですが、ブラックコーヒーに目覚めたのはこの時。おそらくこの時に足を運んでいなければブラックコーヒーを以降飲むことはなかっただろうというくらい、私にとって衝撃的な出会いでした。もともと砂糖とミルクを入れないと胃が痛くなってしまって飲めなかったのですが、ここの珈琲は全くそんなことはありませんでした。むしろ砂糖とミルクを入れるのがもったいない、そう思いました。

店内にはアンティーク家具が置かれており、とても落ち着いた空間。クラシック音楽が流れていたような記憶があります。初めて訪れたとき喫茶店初心者だった私はちょっと緊張したものですが、心の底から珈琲の美味しさを味わえる空間でした。それ以来、私にとってちょっと特別な場所。一番大切な人と時間を忘れてゆっくり過ごしたい、そんなときに訪れたいと思えるお店です。

 

ホームページを見ると、珈琲豆の通販も行なっていらっしゃいますが、私はお店で丁寧に淹れていただいた美味しい珈琲が飲みたいので通販を利用したことはありません。でも盛岡まではなかなか行けないよ、という方は通販から入ってみるのもいいのではないかなと思います。

 

この「機屋」さんは、先に書いたようにスコーンなどの焼き菓子もとても美味しいので、訪れたときには一緒にいただく(もしくはお店の隣にある「本町菓子店」というお店に立ち寄る)のがおすすめです。

 

そして夏にはコーヒーゼリーが登場するのですが、これがまた本当に美味しい…! 全国流通している雑誌でも紹介されたことがあるとのこと。もちろんこのコーヒーゼリーもネルドリップで丁寧に抽出されたストロングブレンドで作られているそうです。

 

このプルプルの食感と、珈琲の美味しさを味わえるこのゼリーは、私の毎年夏の楽しみになっています。

 

ちなみに本店の他に姉妹店が2店あります。盛岡市内の「川徳」というデパートと「KAWATOKU Cube-Ⅱ」というお店の中にありますので、そちらを訪れてみても美味しい珈琲を味わうことができます。最近はこちらの姉妹店にお邪魔して「盛岡ブレンド」をいただいてきました。でもやっぱり、いちどは本店に行って、あの雰囲気を味わってもらいたいものです。

 

もっと気軽に「機屋」さんの珈琲を味わいたいなら、盛岡の風物詩である「よ市」を訪れてみても。この「よ市」は盛岡駅近くの材木町というところで毎年4月から11月の毎週土曜日に行われている、今風にいうと「ストリートマーケット」。2017年の今年で44年目を迎えたそうです。そこに出店されているのですが、こちらでももちろんネルドリップで淹れた珈琲と焼き菓子をいただくことができます。

 
盛岡観光に訪れた際に、本店でも、姉妹店でも、よ市でも。この「機屋」さんの珈琲をぜひ味わっていただけたらな、と思います。

 
【店舗情報】
ねるどりっぷ珈琲 機屋
住所:岩手県盛岡市本町通3-2-11
営業時間:10:30~20:30(L.O.20:00)
定休日:月曜日(祝日の場合火曜日休)”

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