駅舎カフェで景色がごちそう!網田(おうだ)レトロ館

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今回紹介するコーヒー店は、コーヒー豆の種類や淹れ方といったノウハウやウンチクなどといった専門知識が全くなくても、おいしいコーヒーに出会えます。

 

貴方の考えるおいしいコーヒーとは、なんでしょうか?

 

この場所で飲むからおいしいと自信を持って答えることができる、そんなコーヒー店のご紹介です。自家焙煎のコーヒーでもありません、世界各国のスペシャリティな豆を取り扱うわけでもありません。

 

でも、ここのコーヒーはおいしい!また来たいと思わせるのはなぜでしょうか。

 

そのお店は、ちょっと特別でノスタルジックな雰囲気の中で味わう熊本県宇土市のJR九州三角線にある網田(おうだ)レトロ館です。

 

熊本県内には、コーヒー豆やそこに合わせるフードにこだわった名店がたくさんありますが、こちらのこだわりは特別なロケーション。

 

お店は、国指定登録有形文化財に指定された、建築当時から変わらない赤い瓦屋根が特徴の築118年の木造駅舎。

 

先日の熊本地震でも少なからず影響を受けたため、一時臨時休業しましたが、地元をはじめ多くのファンの方に支えられ2016年6月に無事営業を再開しています。

 

震災後の店舗も以前と変わらず駅舎内にあり、もちろんカフェだけの利用でもOKです。熊本県内でもっとも古い駅舎を利用した、ゆったりとした時間がながれるそんな空間があなたを出迎えてくれますよ。

 

店内に入ると、センターには6~7人掛け大きなテーブルと、窓際の小学校でつかった椅子と机のテーブル席。おばあちゃんにあったあの懐かしい掛け時計から聞こえるボーンボーンという響きがたまりません。

 

そんな、網田レトロ館にきたら窓際の席がおすすめ。

 

その理由は・・・ここは、鉄道ファンが泣いて喜ぶ、天草と熊本を結ぶJR九州の観光列車「A列車で行こう」が停車する駅でも有名なのです。

 

窓際の席に座って列車の到着を待つ時間も、コーヒーを飲みながらみる電車も、もちろん席を離れてホームでみる時間も、ここではすべてがスペシャル。

 

電車のことが詳しくなくてもOK。なんだかわくわくする時間なのです。

 

ここ網田(おうだ)レトロ館は、地元のまちおこしグループ「NPO法人網田倶楽部」による地元愛で運営されています。

 

網田焼の窯元のレトロモダンなデザインのカップで味わうそのコーヒーは、250円と良心すぎる価格。もちろんホットでも、アイスでも同じ料金です。

 

このロケーションで、この値段でコーヒーをのむなんてコスパも最高。

 

駅舎は現役のため、カフェの一部で、切符の販売業務をしながらのカフェ営業です。その切符は、今ではほとんどない手書き切符ですよ(自動街札は通れませんけど)。そのため、旅の記念に切符を購入して帰る方も多いのだそうです。

 

またコーヒーのお供のおすすめは、おいものショコラ。しっとりして程よい甘さのサツマイモに、チョコレートでコーテイング。

 

まるで生チョコのような味わいにいやされますよ。また時期によっては、ネーブルを使った珍しいピザもいただけます。

 

その空間の居心地の良さと、次の列車はなにかな・・・見たいなぁという思いから、ついつい長居いしてしまうことの多いカフェ。

 

もちろん、おいしさを追及したこだわりの方法で淹れられたコーヒーも格別でおいしいですよね。

 

でも、ここでコーヒーを飲んだことで、おいしいコーヒーとは何なのか?このコーヒーは誰とどこで飲みたいか?ロケーションもコーヒーがおいしくなる大切なものなのだ。と、原点に返ることができました。

 

今度来るときは、車じゃなくて電車にのっていってみようかな、と思わせてくれるコーヒー店の紹介でした。

〇網田レトロ館
【Facebook】https://www.facebook.com/%E7%B6%B2%E7%94%B0%E3%83%AC%E3%83%88%E3%83%AD%E9%A4%A8-199680980198428/

【住所】熊本県宇土市下網田町2097-2
【電話】050-3481-7672
【店休日】月、火、水、木、金 ( 5人以上の事前予約の場合は要相談)
【営業時間】土日祝 10時00分~15時30分

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