コーヒー豆は品種や産地ごとに特徴があります

コーヒーと言えば、普通飲み物のコーヒーのことを指して言いますね。


でも、専門的にはコーヒーという言葉は、コーヒーの実のことから、抽出された茶色い液体までのいろんな使われ方をしています。

 

具体的には、コーヒーの樹木になる果実、果実から取り除いた種子、さらに脱穀した生豆、生豆をローストした豆、ロースト豆を挽いた粉、挽いた粉を抽出した液体、のことをコーヒーと言うのです。

日本ではほとんどコーヒーを栽培していないので、実際にコーヒーの実を見ることはありませんが、コーヒー豆というのは赤い果実の種子なんです。

この果実は赤く熟すので、”コーヒーチェリー”と呼ばれています。これを摘みとって赤い外皮をはいでみると黄色い果肉が出てきます。

この果肉の中には2つの種子が向き合っていて、ヌルヌルとした”パーティメント”と呼ばれる内果皮の殻に包まれています。

これを乾燥させてはがすと、ようやく”シルバースキン”と呼ばれる銀皮をまとった種子が取り出せるのです。

この種子を取り出して生豆にするまでを”コーヒーの精製”と言います。

コーヒーって実際に口にするまで、実にさまざまな手が加えられているんです。

コーヒーの精製にはいろんな方法がありますが、コーヒーの品質や味にも大きな違いが出る大切な過程となります。

コーヒーチェリーは、熟してそのままにしておくとすぐ腐ってしまうので、収穫するとすぐに外皮や果肉を取り除いて中の種子を取り出してあげるます。

この精製をすることで、長い間保存したり、流通する時間に耐えられるようになるんです。

コーヒー豆を焙煎することも味にかなり影響しますが、焙煎をする以前に品質や味を決定させる作業がコーヒーの精製です。

生豆になったものは、そのまま販売されるわけではなく、生豆に混じった異物や欠点のある豆などを取り除いたり、豆ごとに粒の大きさを分けたりもします。

豆の大きさに加えて重さによってもいい豆かどうか判断されていきます。

生産国によって、機械で行うところもあれば、人の手でひとつひとつ行っているところもあるそうです。

コーヒーって全世界で飲まれている飲み物ですから、収穫してからの手間を考えると、1杯のコーヒーができあがるまでには想像もつかないほど多くの人が携わっていることに気づかされます。

複雑で奥の深い飲み物だということに、あらためて納得させられますね!

だいたい1kgのコーヒー生豆だと、5kgの果実が必要になるみたいです。
さらに厳選されたいわゆるスペシャルティコーヒーと呼ばれるものだと、決められた条件をすべてクリアしていなければなりませんので、お店で飲むときも自宅でも、コーヒーの中のコーヒーなんだと想いを馳せながらじっくり味わって楽しんでみてください。

 

ちなみにコーヒーは、和名でなんていうかご存知でしょうか。
「アラビア コーヒーノキ」という名前が付けられているんです。コーヒーは、アカネ科のコフィア属の熱帯植物で、常緑の低木に分類されます。
よく栽培されているのは、赤道をはさむ南北25度以内の地域。

コーヒーの品種には大きく分けると3つに分けられています。

■アラビカ種

コーヒーの生産量の70%程度を占めるアラビカ種は、標高1000~2000mの高地で栽培されることが多く、乾燥や霜、病害虫などの手間がかかりやすいので、大量栽培が難しい品種です。

アラビカ種のコーヒーの特徴は、酸があり繊細な風味なのでレギュラーコーヒーによく使われています。
“アラビカ豆使用”など商品に書かれたキャッチコピーを見かけることもあると思います。
それはこのコーヒーの品種を指しているんです。
■ロブスタ種

ロブスタ種は、標高1000m以下の高温多湿の低地で栽培されていて、生産量の30%を占めています。アラビカ種に比べると、病害虫に強く成長も早くて果実がたくさん成るので、収穫量も多い品種のようです。

ロブスタ種の特徴は、酸が少なく、少し泥臭さがあるような風味になります。
収穫量が多い分低価格なので、インスタントコーヒーや缶コーヒーに使われています。
■リベリカ種

この品種は生産量が1%以下なので、ほとんど出回っていないようです。
コーヒー生産量の70%も占めるアラビカ種は、標高の高い山の斜面で栽培されています。高温多湿を嫌うので、熱帯・亜熱帯の標高1000m以上の山の斜面が最適なんだそうです。

コーヒーを栽培するには地形や気候、さらには土も条件がそろわなくてはなりません。
どこかワインの栽培にも似ている気がしますね。
土は火山灰土壌が向いていて、排水性が良く、必要な養分がたっぷり入っている場所がいいそうです。

コーヒーって本当に繊細な飲み物です。こういった条件が揃った環境でないと、美味しいコーヒーとして収穫ができないんですね。

コーヒーの木は、約3年で実が付くのですが、きちんと管理すれば20~30年間も同じ木から収穫できるそうです。
また、コーヒーの木には実が成る前に花が咲きます。とっても可愛い白くて小さな花で、ジャスミンやオレンジのようないい香りがするそうです!

 

コーヒーは品種も様々ですが生産地も沢山あります。コーヒーの生産国と聞くと、なんとなくブラジルやコロンビアという国が浮かびますよね。それぞれ国ごとに違う香味を楽しむことができるのも、コーヒーの面白さだと思います。テロワール(※ 参照 http://coffeecircle.net/テロワール ‎)ですね!

国によってどんな特徴のコーヒーがあるのか知ってみると、豆を選ぶ時の目安にもなっていいですよ!

まずはアフリカ・ケニアの豆。

ケニアは、世界の中でも最も優れたコーヒー生産国のひとつとされています。

ケニアのコーヒーの特徴は、ワインやカシス、ベリーのような熟した果実の酸味と、力強いコクがあって、他の国のコーヒーと比べるとかなり個性的な味わいです。

同じアフリカ・タンザニアの豆は、日本では「キリマンジャロ」という名前で目にすることが多いと思います。

タンザニアには、アフリカ大陸の屋根と言われるキリマンジャロ山がそびえたつことから、この名前が付いたようです。

豆の粒が大きくて、キレのあるしっかりとした酸味と甘く深みのある香りが特徴です。

コーヒー発祥の地と言われるエチオピアのコーヒーは、深いコクと花のような香りにきれいな酸味が美味しいコーヒーです。

アフリカのコーヒーは、香りもコクもしっかりしているので、ホットコーヒーだけじゃなくアイスコーヒーとしてもとっても美味しく飲むことができます。

アジアやオセアニアのコーヒーもとても個性的な風味があります。

インドネシアのアラビカ種で有名な銘柄がマンデリン。

インドネシアのスマトラ島で生産されるマンデリンは、肉厚な豆が特徴で、クリームのようななめらかな舌触りとクセになる苦味が美味しいコーヒーです。

日本でも昔からマンデリンは好まれていて、その名前もよく知られているようです。

もちろんブラックで飲むのも美味しいですが、ミルクとの相性もバツグンなので、とてもおすすめですよ!

そして南米の中でも、世界最大の生産量を誇るブラジルのコーヒーですが、柔らかい口当たりと凝縮されたコクがあります。

酸味はそれほど強くなく、比較的飲みやすいコーヒーかもしれません。

他の中南米産のコーヒーなどとブレンドすることで、いろんな香味を生み出す力があるコーヒーでもあります。

酸味と苦味のバランスもいいですよ!

同じ南米のコロンビアですが、ブラジル産とはまたちょっと違う香味があります。

コロンビアは山岳や高原が全体に広がる国で、コーヒーの栽培にとても恵まれているところ。

ナッツのような甘さとリンゴやオレンジのような上品な酸味が特徴になります。

そして、ブレンドの風味を底上げしてくれる豆としても使われるコーヒーなんですよ。

中米で最も品質が安定しているのがグアテマラのコーヒー。

グアテマラの高地の肥沃な土壌で栽培されるコーヒーは、力強く引き締まったコクと豊かな香り、質の良い酸味が特徴です。私はチョコレートのような風味を持っている豆が多いように感じます。

個性のはっきりした味わいが楽しめるコーヒーとも言えますね。

そして日本でも有名な「ブルーマウンテン」の産地であるジャマイカのコーヒーですが、このブルーマウンテンというのは、主に国の東側の山脈で栽培されているそうです。

その一帯の地区の名前が「ブルーマウンテン地区」と呼ばれているので、この名前がついたそうですよ。
酸味、香り、コク、どれも調和のとれた美味しいコーヒーです。

 

ハワイもコーヒーの産地の一つです。19世紀の前半にコーヒーが移植されたハワイですが、西側のコナ地区というところで栽培されているコーヒーは有名。ハワイコナとしてお店で見かけることがあると思いますが、結構いいお値段です。
コナ地区は火山性の肥沃な土地なので、コーヒーの栽培にぴったりなんだそうです。

他のコーヒーに比べて香りがとても良く、優しい酸味が特徴です。

ハワイコナの生豆はきれいなブルーグリーンのものが多くて、実際飲んでみると、香りのニュアンスもさまざま。

ヒノキのような木の香りや柑橘系のさわやかな香り、草の甘い香りなど、そこにプラス上品な柑橘系の酸味を持っているすばらしいコーヒーです。

ほかに有名な銘柄で「モカ」という名前のコーヒーがありますが、このモカはイエメンとエチオピアの2つの国で生産されているんですよ。

名前の由来は、港の名前なんです。

そして、サナア州のバニー・マタル地方で採れるアラビカ種のコーヒーがモカ・マタリです。

「コーヒー・ルンバ」という曲が昔流行ったみたいですが、その曲に出てきたコーヒーがこのモカ・マタリです。

モカはコーヒー愛好家の方にも人気が高く、独特の酸味に程よい甘みとコクがあるコーヒーです。

香りも良くて、ちょっと特別な日に飲みたくなるようなそんなコーヒーです。

小さい国ですが、近年人気なのがアフリカ・ルワンダのコーヒー。

苦味はほとんど感じないバランスのとれたコーヒーで、滑らかな舌触りと、きれいな甘味と酸味が特徴です。
シトラス系のレモンにも似た爽やかな香りが際立って、飲めば飲むほどとりこになるようなコーヒーなのです。

ルワンダと聞くと思い出す人も多い、映画「ホテル・ルワンダ」。
1994年に起きた悲しい出来事のあと、このコーヒーの生産が経済復興のカギになったと言えます。
アフリカの中央にある国で、”サウザンド・ヒルの国”(千の丘の国)と言われるほど丘が多い国です。
コーヒーの栽培に適した環境が揃っているので、スペシャルティコーヒーの市場では、その品質が高く評価されているようです。

ルワンダの古い紙幣と硬貨には、コーヒーの木が印刷されていました。
当時の国の産業としても有名だったんですね。

一度飲んだら忘れられないような風味のルワンダコーヒー、一度味わってみてはいかがでしょうか。

ちょっとした豆知識になりますが、「エメラルドマウンテン」という銘柄をご存知でしょうか。

実はこれ、日本に特別な思い入れがあるというコロンビアが、日本の為だけに作ったブランドなんですよ!栽培から抽出まで最高級の取り扱いがされた特別なコーヒーなんだそうです。

見つけたら飲んでみたいですね!

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