『コーヒーミル』はコーヒーは、豆のままでは抽出ができませんので粉砕して粉状にすることで表面積を大きくし、コーヒー成分を抽出しやすくするのです。
この粉砕するために使う機械を「ミル」と言います。
ミルは、固定された刃と回転する刃によって、豆を砕いたりすりつぶしたりするんです。
おいしいコーヒーを飲む条件には、このミルが必須なんですよ。
必ず飲む直前に挽いて、時間を置かずに抽出することをおすすめします。
カフェや喫茶店などで見かける大型のミルと比べると、家庭用のものは性能が劣るところもありますが、それでもすでに粉の状態で売られているコーヒーよりは、家庭用ミルで挽いたばかりの方がはるかに美味しい風味を味わえます。
ミルの性能の特徴は、
①均一に砕けること
②粉砕速度が速いこと
③熱による粉への影響が少ないこと
④微粉が少ないこと
などがあげられます。
なかでも粉が均一に砕けることはとても重要で、粉砕にムラがあると、抽出したときに豆本来の風味の味をだせなくなってしまいます。
電動の筒型ミルは、短時間でさっと豆を粉にできるので、電動式のなかでもよく見かけるかもしれません。
羽根が回転して豆を砕くブレードミルと呼ばれるタイプのものですが、若干、粉の挽き具合が安定しにくいので、ちょっとしたコツがいるようです。
このミルで挽くときは、豆が羽根に均一に当たるように、ミル本体を回すように少し振りながら挽きます。
途中でどれくらいの挽き具合になっているか確認して、再度振りながら挽いていきます。
他にも電動式のものには、小さなカフェなどでも見かける”カリタのナイスカットミル”のような、粒度を調整できるダイヤル付きのミルもあります。
こまかく微調整もできますので、コーヒーが大好きな方にはおすすめです!
多くの種類があるのは、手動のコーヒーミル。
粒度を安定させるのに最初は難しいかもしれませんが、香りを楽しみながらゴリゴリと粉を挽く感触が手に伝わるので、なんとなく気分が上がりますよ。
ミルで豆を挽く時に気をつけることは、抽出方法に合わせた粒度(メッシュ)にすることです。
メッシュを細かくすれば、お湯が触れる面積が増えるので、コーヒー成分の抽出も早くなりますが、その分苦味を感じやすくなります。
反対に、メッシュが粗いと面積が少なくなってコーヒー成分の抽出に時間がかかり、苦味が弱く、酸味を感じやすくなります。
メッシュは、抽出方法や時間、お湯の温度にも関係しているんです。
専用のマシンで抽出されるエスプレッソコーヒーは、最も細かい極細挽きが適しています。パウダーのようにサラサラとした状態で、グラニュー糖より細かいメッシュになります。
この挽き具合は、家庭用のミルではちょっと難しいかもしれません。家庭用のものもございますが高価なものになります。
エスプレッソ専用のミルで挽くのがおすすめです。
ドリップコーヒーやコーヒーメーカー、サイフォンなどには中挽きが適しています。
この中挽きを基準にして、自分好みに微調整できるミルだと理想です。
粉を多めに使ったドリップコーヒーやフレンチプレスには、粗挽きのメッシュが向いています。
毎回同じミルで安定した挽き方ができるように、使った後のお手入れもこまめにしてあげましょう!
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