高校生の時、友達と洋風の外観が異国情緒を漂わせている、お洒落な喫茶店によく行ってはお茶をしていました。
カフェの名前は忘れてしまいましたがメニュー表に珈琲の種類だけが沢山掲載されてあるのがこの店の特徴でした。ウィンナ―コーヒーや、カフェオレ、カプチーノ等の他にも、そのお店で独自に発明した珈琲のメニューが有りコーヒー好きの方はワクワクする品揃えです。
そして、私がこの喫茶店で必ず注文するメニューは、サンドイッチとアイスコーヒーフロートでした。最初は、コーヒーフロートとアイスコーヒーフロートの違いが分からずに間違えて注文したりしていました。
一番の違いは「アイスクリームが天辺に乗っているか、いないか」です。私がいつも所望していたのは、天辺にアイスが載っている方だったのですが、只一言「アイス」を注文時に付けていなかった事で、コーヒーフロートが運ばれて来たりした時の間違った気分は「ああ、またやっちゃった・・・。」と、落胆しました。
アイスコーヒーフロートに至っては、その喫茶店では必ずガムシロップと、小さな白い陶器に生クリームが入った物をテーブルの上にストローと共に置かれるのですが、この生クリームの方に個人的に気になる点がありました。
ガムシロップは、好みで甘党な人には良い具合の味になるのですが、「アイスクリームが暫く経ってあれだけ溶けきっている状態に、更に生クリームを追加する必要はあるのだろうか?」と、未だに謎が深まります。
アイスクリームは次第に溶けていくので、注文する時にはサンドイッチと同時か、それよりも先に飲み物を運んで来てもらっていました。後で飲み物が来た場合に困るのは、アイスクリームが固い為、溶けて行く迄にある程度の時間を要するからです。
アイスコーヒーフロートのアイスとコーヒーが、絶妙に混ざり合った味がとても美味しいので、私の拘りを持って注文をしていました。
サンドイッチを食べている間、天辺のアイスクリームが徐々に溶けていく様子を眺めながら程よく溶けたアイスコーヒーフロートを食後に飲むのが私なりのアイスコーヒーフロートの楽しみ方でした。
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