自己満足の世界

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コーヒーにこだわっています。
こういうとちょっとかっこよく、おしゃれな感じがします。コーヒーカップを片手に歩いている人を見るとこれもやはりかっこよく見えてしまいます。
最近ではコンビニエンスストアでも手軽においしいコーヒーを飲むことができ、スターバックスやドトールコーヒーなどの比較的昔からあるいわゆる「コーヒーのお店」に加えて、ブルーボトルコーヒーなどアメリカで人気の新たな店舗も日本に進出してきています。

ところで皆さんはそれらのそれぞれの味の違いが分かりますか?よく苦味とか酸味で表現されますが正直「ここのコーヒーの味が○○だから好き!」と言える人は意外と少ないのではないでしょうか?それでもいいんですが、せっかくなので自分だけのお気に入りコーヒーを見つけて日々の生活に少しだけ楽しみを加えてはいかがでしょうか?

コーヒーには例えば日本酒であるような「名前」があまりありません。コーヒーの原産国は約60か国、豆の種類だけでも200種類を超えると言われており、それぞれの味の特徴を考えて自分の好みで「ブレンド」しそれを「○○ブレンド」ということが多いものの、日本酒ほどの名前をつけることはまれなことでしょう。それゆえ、具体的にコーヒーの好みについて言える人が少ないのではないでしょうか?

私は昔ハワイに行ったときにハワイ産のコーヒーに出会いました。そう、コナコーヒーです。私はそれまでコーヒーというものを飲む習慣はありませんでしたし、もちろんそこまで強いこだわりも持っていませんでした。しかし滞在中は気が付くと毎日必ず飲んでいました。帰国後もまたあのコーヒーが飲みたいと思うまでになっており、そんな中、町で何気なく売られているコーヒー豆を見ると、コナコーヒーという文字が目に入りました。
コナコーヒーは一般的なコーヒーよりも少々お高いコーヒーなのですが、コナコーヒーに出会えたことでテンションも上がり、迷わず購入。自宅に戻り早速自分で淹れてみました。が、おいしくない。お店で挽いてもらったから?ここは日本だから?といろいろなことを考えましたが、そのときは「素人が淹れたから」という何とも曖昧な結論で納得していましました。

別の日、今度はハワイで見かけたものと同じパッケージ商品のコーヒーを見つけました。何気なく手に取ると「10%コナコーヒー」と書かれているのを発見し、初めてまずかった理由が「ブレンドの割合によるのか?」という考えに至りました。世の中では「ブレンドコーヒー」と当たり前のように言いますが、私はここで「ブレンド」の意味を知ったんです。産地の違うコーヒー豆を自分の好みに合わせて「ブレンド」すること。面倒かもしれませんが、自分の好きな味にできるなんてなんて便利な飲み物だと思いました。

それからコーヒーへの探求が始まりました。コーヒーの淹れ方を勉強し、まずはパッケージ商品として売られているインスタントでは無いコーヒーを、いろいろと試すところから始めました。ただヤカンから直接お湯を注ぐのではなく、きちんとしたお湯の量できちんと蒸らして。日本ではブレンディ、マキシム等いろいろなブランドがあり、それらは1杯で売られていることはあまりないので1パッケージを飲み終えるころにはそれぞれの個性に気が付くようになっていました。たまにスターバックス、ドトールを飲み、今までもやっとしていた自分の好みが分かるようになってきました。意外なことに、お店で飲むコーヒー=自分の好きなコーヒーではありませんでした。中には苦すぎてちょっと苦手なお店もありました。

そこまで来るともうコーヒーを楽しめるレベルになっています。さらに自分の味を追求してみたくなりました。今度はパッケージ商品ではなく、いつぞやコナコーヒーを買ったお店で一番人気のブレンドコーヒー豆を購入。自宅に戻り丁寧に淹れる。

お湯の量も微調整し、濃さも自分の好み。すると何とも自分好みな飲みやすいコーヒーに仕上がりました。毎朝自分好みのコーヒーを淹れる。部屋に漂うコーヒーの香り。心なしか生活のランクが少し上がったようにも感じました。ゆったりと朝の時間が流れます。

ファッションでも嗜好飲料でも自分のお気に入りを見つけることは大変気持ちのいいことで、特にコーヒーの好みは他人が意見してくるスキを与えません。

アメリカンコーヒー=薄いコーヒーであると知ったのもコーヒーに興味を持つようになってからですが、アメリカンコーヒーが好きならそれでよし。苦いのが苦手なら苦味の成分が少ない豆を選べばいい。もっというと砂糖ドバドバでもいいと思います。ミルクたっぷりもOK。カフェインが苦手なら最近はカフェインレスのコーヒーも売られています。カフェインレスというと恥ずかしいですか?そんなことはありません。

アメリカでは一般的です。私も夜はカフェインレスにするようにしています。そんなすべてにおいてカスタマイズできる「コーヒー」はまさに個々の要望に応えられる現代の飲み物だと思います。普段何気なく飲むコーヒーの風味を少し意識的に感じて、好みを見つけてみてはいかがでしょうか?

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