少し特別なコーヒータイム 〜カフェ・ロワイヤル〜

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「少し特別なコーヒータイムを味わいたい」
そんな気分になることはありませんか?

手の込んだラテアートや動物の形のマシュマロを浮かべて楽しむ、
考えだすと色々と思い浮かんで悩んでしまいますよね。

本日ご紹介するのは「カフェ・ロワイヤル」です。
名前からして、なんだか特別な感じがしますね。

”王室のコーヒー”という立派な名前を冠するこのコーヒーは、
かのナポレオン・ボナパルトが愛飲したと言われる一杯です。

このコーヒーの特徴は、なんといっても見た目と香りの優美さにあると思います。
ブランデーがほのかに香り、暗い部屋の中で灯る青い炎が幻想的にゆらめく。
飲んでいるだけで自分がオシャレな人間になった気分になります。
またブランデーを使用しているので、このコーヒーはカクテルのひとつとも言われています。

私はサイフォンでコーヒーを抽出してくれる何件かお気に入りの喫茶店があり、
そのなかの1店舗でこのコーヒーを一度注文したことがあります。
その時のことはなんとも特別で、今でも記憶にはっきりと残っています。

抽出の終わったコーヒーとロワイヤルスプーンに乗った角砂糖とブランデーが運ばれてきました。
テーブルの上に着々と準備が整えられてゆきます。
そろそろ炎が灯るかな…と思ったその時です。
お店の方の粋な計らいで、昼間で他のお客様が居るにもかかわらず店内の電気を全て消し、いざ点火。
ブランデーと角砂糖の燃えるほのかな甘みを含んだ香りが広がります。
青い炎が何とも幻想的で、周りのお客様からも歓声が聞こえました。
角砂糖が溶け炎が消えたところででスプーンがコーヒーの中に沈められました。
店内の電気が付き、私を含む周りのお客様で拍手。
誕生日でもないのにお祝いしてもらっているような、
少し気恥ずかしかったですが、さながら英雄気分が味わえました。

気になるお味ですが、珈琲の香りも味も損なうことなく、
ほんの少しの砂糖の甘みにブランデーの香りと味がやわらかく伝わる。
まさに大人な味わい…。
珈琲とお酒が好きな方にはたまらない一杯でした。

ここまでの内容ですと簡単にはできないように感じるかもしれませんが、
材料さえ揃っていればご自宅でも簡単に楽しめるコーヒーです。
ぜひご自身で特別なコーヒータイムを味わってみませんか?

【必要な食器類】
・お気に入りのコーヒーカップ
・ロワイヤルスプーン
・ガスラーター

【材料】
・コーヒー1杯分
・角砂糖1つ
・ブランデー適量

【作り方】
1.カップにコーヒーを注ぎます。
2.ロワイヤルスプーンの上に角砂糖を置きます。
3.砂糖全体にブランデーを染み込ませます。
4.ライターで角砂糖を燃やします。
5.火が消えたら、溶けた角砂糖ごとコーヒーに混ぜて出来上がりです。

【カフェ・ロワイヤルに合うコーヒーは?】
ブランデーは芳醇な味わいのため、コクがあり優しい味のコーヒーとの相性が良いです。
酸味や苦みが強いコーヒーは、ブランデーの風味が負けてしまうためオススメできません。

【注意点と上手に淹れるコツ】
・ブランデーはアルコール度数が40度以上のものを選んで下さい。
・ロワイヤルスプーンをあらかじめ温めておくと着火しやすくなります。
・ブランデーを50~60℃近くに温めておくと着火しやすくなります。
・燐の臭いがつくのでマッチの使用は避けた方がいいです。
・炎は青白く暗いので炎を見たい方は部屋を暗めにすることでより炎を楽しむことができます。

【ロワイヤルスプーンがない場合の楽しみ方】
1.コーヒーカップにうまく引っ掛けることができればティースプーンでも問題ありません。
2.柄の長い食事用のテーブルスプーンを手で持って炎を付ける。
※柄の短いスプーンは火傷の恐れがありますので注意して下さい。
3.スプーンの先端をコーヒーカップの縁に合うようにプライヤなどで曲げて、即席ロワイヤルスプーンを作る。
※アルミ製のスプーンは曲げやすいのでオススメです。
手間がかかるかもしれませんが、お自宅でも簡単に楽しめる一品です。
少し特別なコーヒータイムをカフェ・ロワイヤルで。
また最後に私のおすすめのコーヒーの紹介もしておきます。
コーヒーマニアの僕が【珈琲きゃろっと】を溺愛する理由5つとは?

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