コーヒー好きの母の影響で

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小学生の頃からコーヒー好きの母の影響で、家には常にコーヒー豆がありました。紅茶よりコーヒー派だった母。

豆をけずる音、ゆっくりお湯を入れていく音。ぽたぽたとコーヒーが滴る音。小学生の私には全て新鮮聞こえました。

茶色く光る飲み物は小学生の私には特別な飲み物に見えました。

暖かい日でも、必ず温かいコーヒーを入れて飲む姿、寒い冬の夜の日はマグカップからあふれ出る温かいコーヒーの湯気。

そんな風においしそうにコーヒーを飲んでいる姿を見て、コーヒーを飲むことに小さな憧れを持ちました。

小学生ではコーヒーは苦いしカフェインで夜も寝れなくなるからあなたにはまだ早いと言われ続け我慢をしていました。眠れなくなっちゃたら大変だと子供ながらに我慢の理由を作っては毎日母のコーヒーを飲む姿を見ていました。

そんな中忘れもしない初めてのコーヒーを飲んだ日は、小学6年生の大晦日の夜でした。大晦日といえば、一年の中でも私のおうちでは夜更かしをしていいよと唯一の許される日でした。

私は寝ないで年を越したくて、母に今日はコーヒーが飲みたいなっとかわいらしいお願いをしました。

あの憧れであった初めて飲んだコーヒーは本当にそれはそれは大人の味がしていて、苦いけどどこかこれで大人になれたんじゃないか、大人の仲間入りをしたんじゃないかというどこか勝ち誇った味でした。

子供ながら砂糖もミルクも入れずにブラックのまま飲みました。

母が砂糖もミルクも入れない人だったので単純に真似をしたくて、少し我慢して飲んだのを覚えています。

大人の味がしたコーヒーは多分そんなに高いものではないけど、今まで飲んだ飲み物で一番高い飲み物に感じました。

どんなにおいしいジュースより、どんなに冷たくてのどが渇いた時一気飲みをするおいしい麦茶より、コーヒーの味は最高級の贅沢な味がしました。

大人は毎日こんなおいしい飲み物を飲んでいたなんてずるいっと変な大人への嫉妬心の感情も生まれていました。

それからコーヒーは大好きで私には欠かせない飲み物としてにずっとはまっています。

中学生になると宿題の多さ、受験勉強の時間により夜遅くまで勉強をする時間が増えてきました。カフェインを取ると眠くならいしコーヒーが飲みたいよとは理由をつけては毎日のように飲んでいました。単なるコーヒーを飲む理由を作っていたように今は思えます。

そんな理由は母にはきっと知られていました。

大人になった今の朝の目覚めはコーヒーから一日が始まり、お昼の食後やおやつの時間にもコーヒーを飲んでいます。

コーヒーの種類を知っている方ではないので、今は母とこのコーヒーがおいしいねと新しいコーヒーを飲んで研究会をすることにはまっています。

大人になってからも母とコーヒーを飲める時間はとても幸せなひと時です。どんなコーヒーを飲んでも初めて飲んだ味は忘れなく、その味とはもう出会うことはないけれど、コーヒーを飲むたんび幸せになれます。

また自分の中でコーヒーを飲むことが心の安らぎのひとつにいつしかなり、暖かい日でも寒い日でも温かいコーヒーを入れて、ぽつぽつとゆっくりと滴るコーヒーを見るだけで癒されるようになりました。

昔ながらの喫茶店などに行くときは必ずコーヒーを頼んでいます。

そこでしか味わえないコーヒーとお店の人が私のために作ってくれる温かく作るコーヒーはとてもおいしいものです。

そして少しだけ今も私は大人になったからコーヒーが飲めるようになったんだっと大人になった誇りを感じることが一杯のコーヒーで感じることがあります。

単なるコーヒーかもしれませんが、私には幼いころから憧れていた飲み物で、これから先もずっとコーヒーは飲み続けるでしょう。もし、自分に子供ができて、コーヒーに少しでも興味が湧いてくれたら、一緒に飲める日を楽しみに生活していきたいですね。

あの時と同じように自分の子供も我慢するのかな。

大人の飲み物コーヒーを飲んだ時コーヒーという飲み物にはどんな印象を受けるのかな。

どんな日に飲みたいっと言ってくるのかな。

幼いころに憧れを持った飲み物、食べ物。それを初めて口に入れた味やその時の場面はいつでも忘れないものです。

どんなに好きなもでも味はそれぞれ作る人で違うし、食べる時間、どんな場所で食べたのか、誰と食べたのか、それだけでも変わってくるものです。

あの初めての味に出会うことはできなくても、私の中で忘れないのはただコーヒーがおいしかったからではなく、コーヒーを飲んだ特別な時間と憧れであった母が飲んでいたコーヒーを飲めたこと、母と一緒に大人になった証のようにとコーヒーを初めて飲んだからきっと忘れないのでしょう。

これから先もずっと大好きなコーヒーを飲んで心のひとつの安らぎ方法として、コーヒーを飲む時間を大切にしていきたいと思います。

あの憧れた初めて飲んだコーヒーの味と思い出をずっと忘れずに温かいコーヒーで心を温かく生活していきたいです。

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