皆さんはラテアートというものを見たことがありますでしょうか。
ラテアートというものは一般的にはエスプレッソという極細挽きのコーヒーパウダーに高い圧力をかけ抽出した少量のコーヒーにスチームで泡立てたミルクを注いで(場合によってはそこにピックと呼ばれるつまようじのようなもので絵を描いて)模様や絵柄を作るものです。
最近ではバリスタの澤田氏が作るラテアートが有名ですね。基本的な描き方は先ほど述べたとおりですが、このラテアート、実はとても奥が深いのです。
まず、ラテアートといっても、注ぐのみで模様を作るのか、それともピックを使って描くのかでまったく変わってきます。注ぎだけでも湯を作るラテアートはフリーポア(ポアは注ぐという意味)といって、もともとラテアートというとこちらをさすことが多いです。
このフリーポアはキチンと抽出されたエスプレッソに、シルキーに泡立てられたミルクを注いでしかできないので、もともとはキチンとしたラテが入れられましたよ、という証明のために作られたものなのです。
注ぎだけで描くのでスピード勝負ですし、また模様のコントラストをくっきりとするためエスプレッソのクレマと呼ばれる茶色の泡をきちんと出すよう抽出を行わなくてはなりません。
そしてその上に泡立てたミルクを注ぐのですが、ミルクは泡立てすぎると過度に浮き上がってくるのできれいな模様にならず、泡立てが不十分だと浮き上がって来ず、模様にならないのでその調整が非常に難しいのです。
また、ミルクを入れたピッチャーの振りも重要になってくるのでそこも訓練しなくてはなりません。フリーポアはこのように奥が非常に深く、フリーポアのラテアート世界大会が行われているほどです。では、ピックを使って描くラテアート(デザインカプチーノとよばれます)は楽かというと、そうでもありません。まず、こちらもミルクの泡立てが必要なのですが、フリーポアほど厳密な泡立ては必要ありませんが、ある程度シルキーな泡立ては必要になるので訓練が必要です。
また、絵を描くときスピード勝負というのはフリーポア同様です。もたもたしていると泡がつぶれていくからです。ともあれ、フリーポアほどの技術は必要とされませんから、もしラテアートを始めたいという方はこのデザインカプチーノから始めると楽しいかと思います。デザインカプチーノであれば家庭用のエスプレッソマシンがあれば十分楽しめると思います。是非やってみてください。
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