最近、モーニングコーヒー始めました

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学生の頃は、飲み物といえば水かお茶のペットボトルを買って飲んでいました。
缶コーヒーとかガンガン飲んでいる友人もいましたが、自分は苦くてあまり好きではなかったです。

コーヒーを飲める人がうらやましい時がありました。
それは、「コーヒーお代わり自由」みたいな、ファーストフードのお店によった時です。自分はコーヒーを飲まなかったので、他の飲み物もお代わり自由にしてほしいなあと少しせこい事を考えていました。

今年から就職し、社会人になりました。勤め先で、毎日、女性社員が、コーヒー豆をひいてくれて、わざわざコーヒーメーカーでコーヒーを入れてくれるのです。

そして、各社員がそのコーヒーメーカーから各自のカップにコーヒーを注いで自分のデスクに戻っていきます。

その場で、井戸端会議的な朝の雑談も行われていて、自分も仲間に入りたいと思いました。

新入社員だった自分は、コーヒーは実は飲めないとも言いづらく、ひとまずカップだけ持って、うろちょろしながら、会話に加わっていました。

他の先輩社員たちは、コーヒー豆の種類にもこだわっているようで、グラム単位で計り売りしているような高級豆を差し入れてくれる様でした。

自分にとっては、出社して、そのコーヒーメーカーからたちのぼる香りがあると、仕事が始まると気が引き締まるような気持でした。

雨の日も、出社すると必ずその香りがします。

上司に怒られて、暗い気分で出社した時も、その香りが香ります。
今日は、プレゼンがある、緊張する、という日も、同じ香り。
自然と、コーヒーの香りが、自分になじんで行きました。

自分は、毎日、コーヒーを飲まないのに、カップだけ持って、朝の雑談に加わっていました。

ある日、出社してすぐに、気づきました。

香りがしない。

自分はコーヒーメーカーの近くに行ってみると、メーカーのスイッチは入っていませんでした。
コーヒーを入れてくれそうな女性もいません。もともと、コーヒーを淹れてくれていた女性社員以外は、全員男性の職場なのです。

その日は、コーヒーの作り方を知っている他の男性社員が、コーヒーを淹れ始めました。

後に聞くと、そのいつもコーヒーを作ってくれていた女子事務員は、寿退社したとの事です。

次の女性も入社してくれる予定もないようです。

自分は、コーヒーを一口も飲まなかったことを、なぜか後悔していました。

その後、自分は、少しずつ、コーヒーを飲むようにしました。

なぜかというと、次に、コーヒーを作ってくれる女性が来たら、今度こそは雑談して、コーヒーの味の感想を、言いたいからです。

今は、自宅で、朝コーヒーを飲んでいます。モカ風味が好みで、毎朝同じものを飲んでいます。

ただ、ミルクと砂糖を多量に入れているので、きっとコーヒー通からすると、邪道と怒られそうな飲み方です。

まだまだ、ブラックコーヒーは飲めそうにないですが、いろんなコーヒーを飲む楽しみは覚えてきました。

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