東京都町田市 自家焙煎珈琲 BEANSFARM(ビーンズファーム) “

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日常からふらっと横に入ればおだやかな非日常の空間でくつろげる、そんな時間を味わうことのできる店が東京都町田市にある。

 

自家焙煎珈琲 BEANSFARM(ビーンズファーム)

 

小田急線の鶴川駅からだいぶ離れた鶴見川沿い。周りはなんの変哲もない、静かな住宅街である。少し年季の入った新興住宅。地元住民や抜け道使用の車がぽつりぽつりと走り抜け、午後になると近くの小学校から下校した小学生たちが三々五々、ランドセルを担いで歩き過ぎる、平和でありふれた場所である。
そんなどこにでもある住宅地に、溶け込むようにあるログハウス。周囲の一戸建てとは明らかに造りが違う山小屋のような建物だが、落ち着いた木の色調が通りになじみ、ともすれば見落としてしまうほど。
少し重い扉を開けて中に入れば、北欧かスイスかと見まがう空間が出迎えてくれる。石造りの壁、ゴツい木の柱、天井の高い仕様だからか夏は涼しく、冬には薪ストーブが焚かれて目にも暖かい。
いままで数々のドラマや映画の撮影に使われているということだが、それもむべなるかな。

 

そして非日常を感じさせるもっとも大きな要素が、静謐な空気とコーヒーの香りである。
コーヒー屋だから、だけではない。マスターはじめお店の人も、明るく控えめで、その静かな存在は一流のバーテンダーのようである。
コーヒーは自家焙煎。ネルドリップ。
もちろん注文を受けてから一杯ずつ丁寧に淹れてくれる。
メニューも豊富である。
1杯500円からで、ブレンドは二種類。コロンビアのビーンズファームブレンドと、ブラジルを使ったフレンチローストブレンド。ストレートコーヒーも複数種類あり、その日の気分で選ぶことができる。

 

有機栽培の「パプアニューギニア プレミアムAA」、キボーの品質の優れた豆にだけ付与されるブランドを冠した「ブルカ農園 キリマンジャロAA スノートップ」、言わずと知れたコーヒーの王様「イエメン モカ マタリ」、インドネシア・スウェラシの高地、標高1200メートル以上の畑で栽培された「トラジャ ランテカルア スロトコ農園」、気分で選ぶことができるといいながら、いつもリストを眺めつつあれこれ迷い、“気分の方を選ぶ”ことになるのも一再ならず。

 
こだわりのストレートのみならず、カフェオレやウインナコーヒーなどもあり、やさしい味を求める人にも敷居が低い。

 

さらに、軽食やスイーツも提供しているので、コーヒーと共に小腹を満たしたい私のような人間には嬉しいかぎり。品数は多くはないが、600円で通常のサンドイッチメニューを始め、クロックムッシュやパングラタンなどのホットディッシュもあるので、軽い昼食にはうってつけである。

 

コーヒーとのセットで1,080円から。安くはないが、決して高くはない。しかも平日のランチタイムにはスープのサービスもつく。ほっと一息入れるには最高である。
おすすめは、軽食ならキッシュ。満足の一皿だ。スイーツの一押しは濃厚なニューヨークチーズケーキ。個人的な好みではあるが、「美味!」と言う人は多いはずだ。と思う。ちなみにケーキセットは800円から。

 

重厚な天板のテーブルで、ゆっくりと本を広げ、コーヒーカップをかたむける。思い出したようにキッシュあるいはケーキなどを一口、二口。
まさに至福。
豆の販売も行っており、注文したら好みにより焙煎して挽いてもらえる。家でプチ贅沢気分を味わうもよし、コーヒー好きの知人へのギフトとしても最適である。

それにしてもなぜこんな、駅から離れて表通りからも外れた場所に店を構えたのか、謎である。オーナーに尋ねればわかることではあるが、理由を知らないままこの空間を、ただ堪能するのが良いような気もするのである。
自家焙煎珈琲 BEANSFARM
東京都町田市大蔵町468-6
TEL 042-736-1918
https://beansfarm.jimdo.com/

定休日 毎週水曜日 第1第3(第5)火曜日
営業時間 AM11:00〜PM6:30 (L.O6:00) 11月〜2月は閉店時間30分繰り上げ
小田急線 鶴川駅より バス 野津田車庫行 大蔵下車5分

徒歩の場合30~40分
駐車場有 6台

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