スターバックスコーヒー京都二寧坂ヤサカ茶屋店

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大阪と京都と結ぶ京阪電車「祇園四条駅」から徒歩約15分。四条河原町付近の繁華街から一旦東山の住宅街方面へ向かうと清水寺へ抜ける二寧坂エリアにたどり着く。住宅街とは異なり、厳かな京町屋の並びにひっそりとたたずむのが2017年6月にオープンした「スターバックスコーヒー京都二寧坂ヤサカ茶屋店」だ。
二寧坂は「にねいさか」と読み、別名「二年坂」である。由来はこの坂の石畳につまずき転ぶと二年以内に死ぬという何とも物騒であるが、転じて、油断して歩いていると石畳に転びますよという注意喚起も兼ねているらしく、何とも京都らしい由来の坂である。
外観の特徴を一言でまとめると、「スターバックスらしくない」ことだ。まず特徴なのは古民家を改装した造りであること。他の町屋と一体感を醸し出している。そして、スターバックスの緑を基調としたロゴマークもいつもの白地の看板ではなく、藍色ののれんに描かれていて、京都らしさを醸し出している。スターバックスらしくない外観のせいで、私は10mほど行き過ぎてしまったが、藍色ののれんに描かれていたスターバックスのロゴマークでここがスターバックスであると気づくことができた。
店舗の中もスターバックスらしくなく、京都らしさがにじみ出ている。藍色ののれんのかかった入口を入ると2階建てになっていて、1階は注文カウンターと小さなテーブルが少々。注文カウンターから奥に向かって10歩ほど歩くと昔の家独特の勾配のある階段があり、それを上ると、6畳ほどのタタミエリアが3箇所、テーブル席も10席ほどある。

 

ビジネスエリアの店舗と違い、席が離れているため、ゆとりのある空間が広がっている。床は木目調、天井は古民家の大きな木の梁や左官の方が丁寧に作ったと思われる土の天井があり、京都らしさを細かいところまで感じることができる。タタミエリアにはクッション性の高い座布団とアイスコーヒーの結露がタタミにしみこまないようにお盆が設置されているので長居してもストレスを感じないような工夫が見受けられる。8時オープンということで今回9時に入店したが、席の9割が埋まっていて、私は2人用のテーブル席に1人で座っている方に相席をお願いして座らせてもらった。その方は近所に住む一級建築の方らしく、建築関係の本を読んでいた。京都らしい店舗の中で知識を積むことにより、新たなインスピレーションが生まれるのだと感じた。
客層は20代から30代が中心という印象を受けた。清水寺に近いという土地柄、外国人観光客も2割ほどいて、京町屋風にもかかわらず、日本語以外の言葉も聞こえ異国情緒が漂っている。2階席から見える町屋の並びは京都らしさを感じることができる素晴らしいスポットである。常にほぼ満席だが、観光客が一時的に寄っていることが多いため、席の回転率は高い。

 

そのため、満席だとしてもすぐ座れると思う。隣の席も1時間で2組のお客さんが入れ替えになっていた。
今回はアイスコーヒーショートサイズとサラダラップ根菜チキンの税込691円のセットを頼んだ。いつもスターバックスでこの691円のセットを頼むのだが、非日常的な店内ということもあり、非常に美味しく感じた。

京町屋で洋風なものを食べるというものは違和感があるが、そのようなことを感じさせないのもスターバックスの力である。他のメニューについても他の店舗と変わりなさそうでいつもの食べ物・飲み物をいつもとは違う空間で楽しむことができるのがいとをかしである。(趣がある)
他のコンセプト店にはない特徴があり、とても居心地がよかった。自分自身リピーターになりそうな予感がする。
【店舗情報】
店舗名・・・スターバックスコーヒー京都二寧坂ヤサカ茶屋店
住所・・・・京都府 京都市東山区 高台寺南門通下河原東入桝屋町349番地
営業時間・・8:00~20:00
電話番号・・075-532-0601
HP・・・・・http://www.starbucks.co.jp/store/search/detail.php?id=1476

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