コーヒーと恋愛

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母と私のコーヒーカップ

実家の食器棚の奥に2組のコーヒーカップが並んでいる。片方は素焼きのカップアンドソーサーでカップの側面には葉っぱのデザインが施されている。
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仲直りのコーヒー

どちらかというと紅茶党だったわたしが、コーヒーを好んで飲むようになったのはいつの頃からだろう。はっきりとは思い出せないのだけれど、いつの間にか、紅茶ではなくてコーヒーがある生活が当たり前のようになっていたような気がしてくる。今も手にしている...
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あなたを確かめる方法

池袋駅から徒歩5分にある珈琲自慢の喫茶店。 そこが彼と私の集合場所。 カロンコロンと今時珍しいベルを鳴らしながら、店内に入る。 辺りを見渡し、すぐに艶のある黒髪の彼が見つかる。 「お待たせ」 笑顔で彼の向かいに座るといつもと変...
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コーヒーと将来の2人の夢

私は昔はコーヒーがとても苦手でした。 見た目は黒いし苦いし体に悪そうなイメージしかなかったからです。コーヒーよりもオレンジジュースやクリームソーダなどの甘いものが好きだった子供でした。 そんな私でしたが両親がよく小さい頃から喫茶店へ...
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ブラックはお好きですか

大学に入って4年目だ。理系の学部を選んだ僕は、大学院に進学するかいまも悩んでいる。 所属している都市基盤工学の研究室にも10月に入って、3回生の後輩が3人入ってきた。これで院生の先輩を入れると8人の大所帯だ。 新しい後輩の3人のうち、2...
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コーヒーレター

大好きなアンへ 毎朝、美味しいコーヒーをありがとう。 僕だけのために入れたアンのコーヒーが、世界で一番美味しいよ。 これからも毎朝、アンが入れた美味しいコーヒーを味わいたいです。 アン、僕だけのために、そしてこれから増える家族の...
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二人の大きいコーヒーカップ

冷えきった空気の中、白い息を吐きながら車のドアを閉め、僕は彼女と待ち合わせた喫茶店に入って行った。決まった席に目をやり、歩きながら彼女に向かって片手を軽く上げた。少し前に店に入っていると連絡があったから、彼女の方が先に待ってくれているのはわ...
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コーヒーと恋愛と成長

朝、目覚めると同時に甘いカフェオレを飲みながら主人と「そう言えば初めてコーヒー飲んだのっていつか憶えてる?」というたわいない話をしていた。 ゆっくり考えている間もなくバタバタと小学校五年生の息子が慌ただしく登校する。 「ママ行ってきます...
コーヒーと恋愛

ブラックコーヒーのように苦い恋

営業の仕事で寄った20年ぶりの吉祥寺の駅。ようやく秋めいてきて、通りの木々もだいぶ色づき始めている。そうだ、あの時の喫茶店まだ、やっているだろうか。そう思い、次の訪問予定先までだいぶ時間があったのでちょっと足を伸ばしてみることにした。駅から...
コーヒーと恋愛

コーヒーがある風景に恋をする

* コーヒーと私 * コーヒーは気付けば私のすぐそばにいつもあった。 私とコーヒーの間には出会いきっかけなどない。平日、朝目が覚めて二階の自室からリビングへ降りると、母が父が会社に持っていく為にインスタントのコーヒーを水筒に入れていて、...